NHK熊本県のニュース　熊本放送局

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性犯罪繰り返した少年に求刑

おととしから去年にかけて性犯罪や窃盗などを繰り返したとして、あわせて２６の罪に問われている元少年の裁判員裁判で、検察は、「被害者の尊厳や人格を無視した卑劣な犯行だ」として懲役２５年を求刑しました。
この裁判は、広島県の無職で、逮捕当時１９歳だった元少年がおととし９月から去年５月にかけて熊本市などで１９人の女性に対し乱暴するなどしたとしてあわせて２６の罪に問われているもので、裁判員裁判の対象とならない２２の罪についてすでに「有罪」とする部分判決が言い渡されています。強盗婦女暴行など残りの４つの罪について２７日の裁判で検察側は、「自己の欲求を満たすために、他人の痛みや苦しみを省みず、被害者の尊厳や人格を無視した卑劣な犯行だ」と指摘し、懲役２５年を求刑しました。
一方、弁護側は元少年は強盗傷害の罪について起訴内容の一部を否認し懲役１５年程度が相当と主張しました。
最後に元少年は「一生をかけて謝罪の気持ちを忘れず、必ず更生したい」と述べた上で傍聴席の方を向き目に涙を浮かべながら、「本当に申し訳ありませんでした」と頭を下げました。
この裁判員裁判は県内で初となる少年事件を対象にしたもので、判決は、すでに出されている「有罪」の部分判決も踏まえ来月１日午後、言い渡されます。

09月27日　19時23分

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