'12/9/27
喜び・ステップ―地元・下関
自民党総裁選で安倍晋三元首相が新総裁に選ばれた26日、地元の下関市でも支持者が喜びをかみしめた。安倍氏の陣営は今回の勝利を次期衆院選後の政権奪還と首相再登板に向けた大きな一歩と位置付ける。一方、総裁選に初挑戦した林芳正政調会長代理の陣営は、敗退を次につながるステップと前向きに受け止めた。
下関市東大和町の安倍氏の選対事務所では約70人の支持者がテレビで開票作業を見守った。決選投票で安倍氏の勝利が決まると「よし」「やった」と声が上がり、万歳三唱で喜びを分かち合った。
選対事務所代表の伊藤昭男後援会長は「首相を辞職して5年。病気とはいえ辛い日々だったと思う。感無量」と話した。
安倍新総裁のニュースは下関市内を駆け巡った。中尾友昭市長は「重責を担うにふさわしい実績と経験をお持ちの方。ますますの活躍を期待したい」とコメントを発表した。
市街地で買い物中の同市伊倉本町、主婦田村のりこさん(72)は「厳しい時代。経験が浅い人では頼りない」と安倍氏の外交手腕などに期待した。
一方、下関市貴船町の林氏の事務所には支持者約50人が駆け付けた。林氏は敗れたものの岡本博之下関地区後援会長は「次につながる重要なステップ。全国に考えをPRし、認知度は高まった」と評価。今後のさらなる活躍に期待を込めた。
【写真説明】総裁選で安倍氏の勝利が決まり、事務所で拍手して喜ぶ支持者たち