ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
■1
鈴ヶ森刑場跡の石碑
大学に入って一人暮らししてたとき、
一時期心霊関係にはまって色々な心霊サイト
(心霊スポットの紹介、レポートが書かれたところ)を巡回してた。
その時の時間は確か夜だったくらいしか覚えてないけど、
馴染みのサイトの中に鈴ヶ森刑場跡のレポートがあって
その中に貼られてた石碑の写真がなぜかやたら印象に残ってたので、
しばらくぶりに見てみようとそのページをクリックした。
そしたらいつもならなんでもない紹介ページなのだけど
その時は特に解像度とかPC設定変えたわけでもないのに文字が写真にめりこんでるのね。
(他の紹介ページはなんともなかった)
あれっ、と思って眺めてたら背中が急にぞっとして(正に冷たいものを放り込まれた感覚)金縛り状態になった。
電気もつけており、自分はあぐらかいて座ってる状態で、何一つ体が動かない。
結局体感で3〜4分くらいだったか。その間ずっと石碑の写真とそれにめり込んだ文字とにらめっこ。
背中はずっとぞくぞくしてたし、手が動かせるとわかった瞬間に恐怖感から「戻る」を押してページをとじた。
ちなみにその後もう一度そのページを見たけど、今度は特に異常もなく表示された。
これまでに何回か金縛りはあったけど、起きてる状態でなったのは初めてというおはなし。
変に表示されたページを見て、私が勝手に恐怖したのか、
じろじろ見てんじゃねぇというメッセージなのか、未だに原因は判別つきません。

心霊写真
あれは俺が中学3年だった頃の話。俺は当時受験シーズンで塾に通っており、
そこの塾の先生が心霊スポットを巡るのが好きで良く心霊写真を見せてもらっていた。  
ある日、先生がいつものように心霊を見せてくれたんだが、その写真を友達にも見せようって思って、塾の先生から借りて家に持って帰ったんだ。ちなみに、その写真はある神社の祠を撮ったものなんだが、
祠の横には緑色に移った顔(目と鼻の部分しか映っていなかったがおそらく女)が映っており、
その祠の横にあった木々にはたくさんの白い顔があったのを覚えている。
それで、家に持って帰るなり親に見せると、
その瞬間、親は大声で「なんでこんなもの持ってきの!」と怒られた。(実はこのとき私は知らなかったのだが、母はどう やら霊感があったらしく、この写真に恐ろしいものを感じたらしい。)
しかし、もう時間は夜の12時だったので塾の先生に返すことができず、
仕方なく写真を神棚に置くことになった。  
そして、その日の深夜に私は寝始めたのだが、なかなか寝付くことができずにいたわたしは、
夜中に1階から足跡が聞こえた。初めは姉がいたのかとおもった(当時姉の部屋は1階だった)が、
さすがに1時間近く歩いていたので違うと思い、怖くなった俺は無理やり眠りについた
つぎの日の朝、俺はいつものように1階に下り今に行くと、
そこには真っ黒な隈ができた母親が頭を抱えながら椅子に座っていた。
心配になった俺は「どうしたの?」と聞いた。
その問いに母は、「昨日私の部屋にたくさんの侍が来た」と答えた。
そのことについて詳しく聞くと、どうやら夜俺が聞いた足音はあの写真に写っていた霊たちで、
その霊はお侍さんたちだったらしい。
そのお侍さんたちは当時徳川家に仕えていた人たちで、徳川の埋蔵金を埋める際、
その在り処を隠すために埋められた人たちだそうだ。
そして、あの写真に写っていた緑色の女性は、
当時慰安婦として慰め物にされ、武士と一緒に埋められた人らしい。
その話を聞いて怖くなった俺は、次の日すぐに塾の先生に返した。
それから数年たった今、その先生は当時の知り合いとの連絡を絶ち、行方が分からなくなっています。

覗く男
俺が体験した本当の話しです。皆どう思う?
もう10年くらい前の話しかな。俺は大学生で一人暮らしをしていた。
大学の4年間同じマンションに住んでた。そのマンションは4階建てでその4階に住んでいた。
で、ある日4階の廊下の先に梯子があってその梯子を昇ると屋上に行けることを発見したんだ。
俺は屋上の空間を気に入ってて、たまにひっそりと屋上に上って自由な気分を満喫していた。
いや何をしていたわけでもないんだけど、周りの風景を眺めたりとか、
星空を見上げたりとか、弁当を持ち込んで食べてたりしていた。秘密基地みたいだった。
そんなある日、目撃してしまったんだ…
ある日、時刻は深夜。昼寝のしすぎでなかなか眠れない俺は屋上に上った。
周りにそれほど高い建物もなく、街灯もあったから360度の景色を見渡してた。
深夜の静寂とした景色。寝静まった町。
そして偶然あの光景を見た。
うちのマンションから距離にして200メートルくらいかな?に2階建てのぼろアパートがあるんだけど、
そのアパートがちょうどこちらに向かって建ってた。
そして、そのアパートの2階の一番奥の部屋から順に、一人の男が体を斜めに曲げて
部屋のドアに付いている郵便受けから部屋の中を覗いて回っていたんだ。
物音を立てずに、素早い動作で。
男は2階の部屋を一つ一つ順番に覗いて回った。
そして一階に移ろうと階段を下りようとした。
やばいっ!本能的にそう感じた。もし気付かれたら絶対にやばい!
俺は咄嗟に身をひるがえすように屋上に腹ばいに伏せた。
へたれな俺はそのまま動けなかった。
しばらくして、でもどうしても気になったので少しだけ頭を上げてみると、
男はそのぼろアパートを離れてこちらの方向に小走りで動いていた。
うっ。
おい冗談じゃないぞ。見られてないはずっ、見られてないはずっ…
俺は高い位置にいるから普通気が付かないはず…
もう祈るような気持ちで、そして金縛りにあったように俺はぴくりとも動くことができなくなっていた。
そして、時間にして1時間くらいだろうか、じっとしたままあれこれ考えていた俺は
結局そのままそこで寝てしまったみたいで、気が付いたら朝になっていた。
今になっても思う。
あの男はいったい何だったんだろうか?
うちのマンションにも来たんだろうか?
毎晩ああした光景が繰り広げられているのだろうか?
そしてその日の朝、俺は気にも止めていなかったことに気付きました。
あの夜、屋上に上がった時、ちょっと夜風に当たるつもりだったので
俺は自分の部屋に鍵なんて掛けていなかったことに…
すべて本当の話しです。
郵便受けから中の様子を覗いてたあの独特の動きは忘れません。
ちなみにあの時、もしあの男が屋上に上がってきたなら、
俺は迷わず屋上から飛び降りるつもりでした。
マンションの一角には木が生い茂った箇所があり、飛び降りても枝が衝撃を
緩和してくれると思ったからです。

雛人形
ゲームを取りに二階にある自分の部屋に行った時の出来事です。
時期は冬で夕方だったので薄暗かったんですが、
ゲームを取りに来ただけなので部屋の電気はつけませんでした。
でも、部屋の奥にあるクローゼットを一瞥したときに硬直しました。
クローゼットの前に雛人形が二体並んでいました。
もちろん最初から置かれていたわけではありません。雛祭りも時期外れです。
怖い事を考えていると、錯覚で怖いものにみえてしまうとよく聞きますが、
(正直、自分もそれだと思ったんですが)
硬直したままずっとみていても、消えませんでした。
大声でお母さんを呼ぼうとしたその時、雛人形の首だけが動きました。
(まるで二体で会話をしているようでした)
それで、お母さんと大声で叫んだら二体ともすぅ、と消えていった。
親にいっても信じてもらえませんでした。

後部座席の女
阪神×横浜戦を甲子園に見に行き、さっき帰ってきました。
雨降ってましたが試合前にやみ、ゲームにも勝利しました。
気分良く、折角買ったiphoneも活用しようと思って動画撮って家帰ってみくしにでもあげるかとか思ってました。
でも先ほどの帰り道、車で走っているときの話。
阪神が勝ったこともあって、試合の話をしつつ父親はのんびり高速を流してました。
後ろからやたらと煽る車がいて
無理やり登板斜線から追い抜いていったのですが、それは真っ赤なBMW?(とにかくスポーツカー)でした。
僕は助手席のすぐ後ろに座っていたので追い抜いていった車が良く見えたのですが、
見るからにDQNそうなカップルが乗ってました。
それは別にいいです。問題はもう一人の女でした。
その女は後ろに座っていましたが、様子が明らかにカップルとは異なっていました。
なんというか、あんまりお近づきになりたくないなっていう人たちがいますよね。
そのカップルは思いっきりそれに該当するであろう服装でした(多分)。
でも後ろにいたその女は白っぽいワンピースみたいなのを着て、髪の毛も黒髪ロングで俯いてる感じでした。
一瞬だったのでしっかり見えなかったのですが、これだけならわざわざ日記には書きません。
問題はその車がツーシーター、つまり二人乗り用だったことです。
後ろに人が座るスペースは無く、むしろ後部座席自体がないように見えました。
同乗していた家族に今の女を見たか問いましたが僕以外は見てなかった様でした。
不思議に思いつつも疲れていたのでその後ちょっとウトウトしてたと思います。
で、両親の話し声で目が覚めました。
道が混み始めていました。
どうやら事故があり、その現場を皆が徐行して通るために小さな渋滞になっていた様でした。
現場に近づくと、さっき追い抜いていったスポーツタイプの車が
横の壁にぶつかって横転したっぽくグチャグチャになってました。
スピードの出しすぎでしょうが、単独事故だったのでまぁ自業自得かなって。
あれでは助かることはないと思いました。
ウチの車が事故車の横を通った時、僕はずっと見ていたのですが、
さっきまでの死角、車の進行方向側に白いスカートの女がこっちを向いて立ってました。
それは母親も見えたらしく「ああでも一人外におるみたいやからいけんちゃう?」って言ってました。
でも車はカップルがどこか判らんくらいグチャグチャでした。
やけに女の顔が良く見えたのですが、思いっきり笑ってました。
寒気で眠気が飛びました。
逸らそうと思っても目が離せませんでした。
女は怪我とか一切してなかったっぽいです。
脚色とか本当に一切してないです。
文章にすると大したことないけど正直人生で一番怖かった。

混線
彼女が妊娠して産みたいと言ってたが、当時結婚する考えもなく
中絶する事になった。その後、一ヶ月位経ったかな・・彼女と携帯で電話してた時、
突然、異音と共に「お父さん・・」と言う小学生、低学年位の声がして電話遮断・・
彼女の嫌がらせかと思い、怒りまくってリダイヤル。彼女には声が聞こえてなかったとの事。
彼女も俺の言動に???な感じ。
今思えばなんだったのだろう。混線にしてもあの状況であのセリフって・・
自分でもわかってんだろうがあれが混線の訳が無いって
でもあんまり気にしないほうがいいよ、次に彼女が妊娠したら卸すなよ

あるカメアシ
僕は都内でエロ系の撮影現場で働くカメラマンのアシスタントです。
数年前後味の悪い体験をしたのですが、驚くことに今年の5月頃に
テレビで芸人さんがとてもよく似た話をしていました。
内容はかなり割愛されて核心の部分は語られてはいませんでした。
放送用にアレンジされていたのか、またはその芸人さんも核心を知らないまま
誰かから伝聞しただけなのかもしれません、だけど僕が触れたもののことだと思います。
2度飛んだ男という話です、あるテーマについて芸人さんたちが、
それぞれの話をするというある人気のある番組で放送されたので、知っている人は知っていると思います。
僕はフリーなので何人かのカメラマンの助手としていろいろな現場を渡りあるいています。
そんななかで半年に1、2回入る現場がありました。そこは鬼畜系SMのハードな現場です。 
そこの助監督さんと顔見知りでよく話をしていました。
その人との最後の現場のときに聞かされた話です。 
撮影現場で昼の食事休憩中にいきなりその人がADが最近死んだんだと言いました。
なんとなく顔を覚えていたその現場にいつもいたADは確かに今回はいませんでした。
精神を病んでしまい自殺してしまったそうです。
ただその死に方は少し異常です。
建物から飛び降り自殺をしたのですが最初の1回目で死ぬことができず
そのまま立ちあがってまた同じ場所から飛び降りて死んだというのです。
このくだりが芸人さんの話として放送されたところです。
建物の階段部分にADの血痕が点々と残されていたので 
他殺の線で警察も聞き込みをしましたが、司法解剖の結果からみて自分の意思で
2回飛んだ自殺ということでこの件は終了したそうです。
「実はさあ、あいつが死んだ日、俺あいつから電話もらったんだよねえ。」
助監督がちょっと怖い目で話だしました。


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。