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オチのない不気味な話
うちのばあちゃんはもう92歳になるんだが
じいちゃんが亡くなってからたまに俺のことを「ごろう」って呼ぶようになった
でも俺の名前は「たけし」だしじいちゃんの名前は「いわお」で周りにも「ごろう」はいない
ボケるにしてもその名前がどこから来てるんだろうと不思議でしょうがない
両親も心当たりがないようでひょっとして昔の男かもね
いやいやじいさんが亡くなって男を作ったのかもなんて笑ってて
そんなばあちゃんも去年亡くなった
そんで遺品を整理してたらダンボール箱から古い紙束が出てきた
30枚ぐらいあるその紙束の表紙は「ごろう へ」となってる
俺はこれだと思った
ばあちゃんが俺を「ごろう」と呼んでた理由がわかるかもしれないと思った
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