大津・中2自殺:生徒会、命日に「集い」 命の尊さ問い直す
毎日新聞 2012年09月26日 西部朝刊
大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒が自殺した問題で、男子生徒が通っていた中学の生徒会が、自殺から1年の命日にあたる10月11日に命の尊さを考える集いを企画している。いじめや自殺について、生徒たちが自ら考え、問い直すという。
学校関係者らによると、集いは男子生徒への黙とうで始まり、作文の発表や合唱などをする方向で、生徒たちが夏から意見を出し合ってきた。保護者や男子生徒の遺族を招くことも検討している。
生徒の間では、いじめを防げなかったことを悔やむ声も多く、一周忌を迎えて改めて命の大切さを考える機会を持とうと、集いの開催が決まったという。
また、市教委は市内55の全小中学校に対し、10月中に命を考える取り組みをするよう通知した。内容は各校独自で設定し、授業時間や放課後を利用して意見交換の場を設ける。市教委は各校の取り組みを集約し、今後のいじめ対策にも反映させる。また、いじめに対する思いを教師が子供から聞く機会を作ることも要請した。【千葉紀和】