ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
警告
この作品には 〔残酷描写〕
〔15歳未満の方の閲覧にふさわしくない表現〕が含まれています。
15歳未満の方はすぐに移動してください。
苦手な方はご注意ください。
ヤンデレ
作者:黒うさぎ
妹は言った。
「お兄ちゃん大好きだよ」
俺は何事もないかのように返す。
「あ、そう」
「うわ、何その適当な反応」
「お前に言われても何も嬉しくねえよ。もっと可愛い黒髪パッツンでニーハイ似合う女の子がいい」
「ふーん。そういうのが好きなんだ」
翌日。
「お兄ちゃん大好きだよ」
「……何その格好」
「お兄ちゃんが昨日黒髪パッツンでニーハイ似合う女の子が好きって言ったから」
「わざわざパッツンにしたのか? あんまり似合ってないぞ」
「うわっ、ひどい。お兄ちゃんって他に何が好きなの?」
「猫耳とか」
「ふーん。そういうのが好きなんだ」
翌日。
「お兄ちゃん大好きだよ」
「……お前毎日うるさいぞ」
「うるさいとか言わないの! 今日はほらっ! お兄ちゃんの好きな猫耳だよ」
「なんかその猫耳小さすぎねえか?」
「そうかな。手作りだからちょっと失敗しちゃった」
「バランス悪い、却下だな」
「ええー! わがままだなあ……じゃあお兄ちゃんは女の子のどんなところにキュンとするの?」
「むちむちの太もも」
「ふーん。そういうのが好きなんだ」
翌日。
「お兄ちゃん大好きだよ」
「なんだ? 足怪我でもしたのか?」
妹は足に包帯をしていた。
「ううんー、ちょっとね」
「ちょっとって……足に包帯グルグル巻きじゃねえか」
「大丈夫、すぐにお兄ちゃんも気にいるから!」
「?」
「ところでさ、昨日女の人と歩いてるのみたけど」
「ああー、同じサークルの子。可愛いし良い子だよ」
「ふーん。そういうのが好きなんだ」
翌日。
「お兄ちゃん大好きだよ」
「はいはい」
「あ、ついに流すようになった」
「毎日毎日聞き飽きたっつーの」
「ひどいなぁ……本気なのに。そういえばこの間言ってたサークルの人、来なくなったでしょ」
「なんで知ってんの?」
「もう来ないと思うよ」
「……? あ、そろそろアニメ始まるわ。主人公の声優が可愛いんだよなー」
「ふーん。そういうのが好きなんだ」
翌日。
「お兄ちゃん大好きだよ」
「お前…声どうしたんだ?」
「どうしたって何が? お兄ちゃんこんな声好きなんでしょ? 頑張って練習したんだよ」
「ああ……なるほど」
「っていうか、お兄ちゃんこのアイドルのポスターいつから貼ってたの?」
「あー、友達の影響で。なんか最近有名らしいよ。まあ可愛いしなー」
「ふーん。こういうのが好きなんだ」
翌日。
「お兄ちゃん大好きだよ」
「ちょっと静かにしてろ」
「なに? なんのニュース見てるの?」
「あのアイドルが謎の失踪、って」
「ふーん。別にあんなクソブタみたいな女のニュースなんてどうでもいいじゃん。どっかでくたばってるんじゃないの?」
「……お前、なんか変だぞ」
「何が? 私はいつもの私だよ?」
「……」
「それより、昨日見ちゃった。携帯の待ち受け。あれ彼女?」
「お前……勝手に見るなよ!!!」
「わー図星? そっかぁ、彼女できたんだー」
「今度俺の携帯見たら、いくらなんでも怒るからな!!!」
ガチャッ バタンッ。
自室へと引きこもる。
「ふーん。そういうのが好きなんだ」
翌日
「お兄ちゃん大好きだよ」
「……」
「ねーっ、無視ですかー?」
「……勝手に部屋に入って来るな」
「なんでよー! 今まで普通にいれさせてくれたのに。それよりさ、やっとなじんできたみたい」
「……」
「ほら、見て見て。むっちり太ももー」
ピラッ。
それは言葉にし難い光景だった。
「!!!! うわっ!」
ダッ。
「あ、逃げちゃった。せっかくむっちり太ももが好きって言うからそこらへんの女の肉剥ぎ取ってきたのに」
「お兄ちゃんってばひどいなぁ……」

「……あれ、いつのまに寝てたんだろう。ベッドに寝た記憶なんてないのに俺はいつ……?」
「昨日のアレは……うっ、おえっ……」
ゲホゲホ。
「……アイツは狂ってるのか?そうだ、妹の部屋に何かあるかもしれない」
バサッ。
「アイツは学校だし、大丈夫……だよな?」
ガチャッ。
「何か……ないか……。あ、何だろう。日記か?」
パラパラッ。

○月×日

お兄ちゃんは黒髪パッツンでニーハイが似合う女の子が好きらしい
私は黒髪だから早速パッツンにしてみようと思う
ニーハイもないから買ってこよう

お兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好き

○月△日

お兄ちゃんは猫耳も好きらしい
お小遣い少ないから買えない、どうしよう
お兄ちゃんには可愛く見られたい
そうだ、自分で作ればいいんだ
家庭的な女の子って素敵だもんね
早速明日野良猫を捕まえて作ってみようと思う

お兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好き

○月☆日

お兄ちゃんはなんとかっていう声優が好きらしい
あんな奴全然可愛くないけど声だけはどうにかなるかもしれない
喉を引き裂いて声帯移植でもしようと思ったけど同じ声になるのは難しいらしい
だから頑張って真似をすることにした
でも同じ声はいらない
だからあの声優にバリウムを送り付けた

お兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好き

○月◎日

お兄ちゃんはアイドルが好きらしい
あんなクソブタみたいな顔のビッチ女の何処がいいんだろう
ムカつくから殺すことにした
女を始末するのはこの間のサークル仲間の女と二回目だからもう慣れた
子宮引き裂いてやる時の感覚がちょっとクセになるかも
ぐっちゃぐっちゃ♪ぐっちゃぐっちゃ♪ぐっちゃぐっちゃ♪ぐっちゃぐっちゃ♪ぐっちゃぐっちゃ♪ぐっちゃぐっちゃ♪
死体が見つかると面倒だから部屋に置いておこう

お兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好き

○月?日

お兄ちゃんの携帯を見た
お兄ちゃんと変な女が映ってた
あの女は誰だろう彼女? 彼女かな?
お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんあれは誰? 彼女なの? 彼女じゃない女? 誰? ねえ誰なの? あの女は誰?

明日お兄ちゃんに聞こう

○月□日

あの反応は絶対彼女だった
絶対に彼女だお兄ちゃんの彼女
私じゃない私の知らない女
お兄ちゃんには悪い虫がつくみたい
ねえお兄ちゃんなんで私のことは見てくれないの?
お兄ちゃんがあまりにも振り向いてくれないから時々殺したくなるよ

お兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん大好きお兄ちゃん殺したい

-月-日

お兄ちゃんに太もも見せたら逃げられた
なんでだろう
お兄ちゃんむちむちの太ももが好きなんじゃないの?
なんで私はだめなの? なんでなの?
ねえお兄ちゃんなんで? 私はだめ?
こんなにお兄ちゃん好きなのになんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで?

お兄ちゃんなんかもう嫌い
嫌い

お兄ちゃん大嫌いだよお兄ちゃん大嫌いだよお兄ちゃん大嫌いだよお兄ちゃん大嫌いだよお兄ちゃん大嫌いだよお兄ちゃん大嫌いだよお兄ちゃん大嫌いだよお兄ちゃん大嫌いだよお兄ちゃん大嫌いだよお兄ちゃん大嫌いだよ

殺すから殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す

わーいお兄ちゃんと一緒

バサッ。
「なんだよ……なんだよこれ……狂ってる! アイツは狂ってる!!!!! 狂ってる!!!! アイツはおかしい!!!」
「狂ってる……アイツは……狂ってる……」ブツブツ
「俺は絶対殺されない!!! アイツなんか妹なんかじゃない! あいつなんか!!!! 俺が!!!!!!」
「お兄ちゃん大好きだよ」ボソッ
「!!!!!!!」
「お兄ちゃん大好きだよ」
「それ以上近付くんじゃねえよ!!!!!」
「お兄ちゃん大好きだよ」
「お兄ちゃん大好きだよお兄ちゃん大好きだよお兄ちゃん大好きだよお兄ちゃん大好きだよお兄ちゃん大好きだよお兄ちゃん大好きだよお兄ちゃん大好きだよお兄ちゃん大好きだよお兄ちゃん大好きだよお兄ちゃん大好きだよお兄ちゃん大好きだよお兄ちゃん大好きだよ」
「う、うわ……うわあああああ!!」ダッ
「お兄ちゃん大好きだよお兄ちゃん大好きだよお兄ちゃん大好きだよお兄ちゃん大好きだよ」ダダダッ
「来るなッ……来るなよ!!! 追い掛けてくんなよ!!! ちくしょお!!! 来るな!!!!」
(早く…外に…早く…!!!)
「お兄ちゃん大好きだよお兄ちゃん大好きだよお兄ちゃん大好きだよお兄ちゃん大好きだよお兄ちゃん大好きだよお兄ちゃん大好きだよお兄ちゃん大好きだよ」
「来るな来るな来るな来るな!!! お前なんか嫌いだ!!!」ガチャッ
「お兄ちゃん待って! 行かないでよ! 行かないで! お兄ちゃん大好きだよお兄ちゃん大好きだよお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃ……」ダダダッ
キキーッ ドンッ
「……え?」
車が妹を跳ねた。
「い……いもう……と? ……あ、あ……ああ」
「おに……ちゃ……だいす……き……」ニコォ。
三年後
彼女「ここがお家?」
「うん、歩き疲れただろうしあがってゆっくりしていいから」
「わーいっ! 家にお邪魔するの初めてだよね! ちょっと緊張しちゃうかも」
「大丈夫大丈夫、両親今いないし。はい、どうぞ」ガチャッ
「お邪魔しまーす……」キョロキョロ
「部屋こっちね。おいで」
「はーいっ」トテトテ
「あー……掃除してないからちょっと汚いけど、適当に座って。」
「えーっ! 意外にも綺麗! 見かけによらず几帳面なんだね」クスクス
「どういう意味だよ!」
「そういえば一人っ子だっけ?」
「あ、ああ……」
「そうなんだー! なんかお兄ちゃんって感じするけどなあ」
「妹も弟もいないよ。一人っ子」
「ふーん。そうなんだ」
「……そんなことどうでもいいだろ? ほら、捕まえたー」ギュッ
「わっ! ちょっといきなりやめてよねー!」クスクス
「ねえ、私のこと好き?」
「当たり前だろ? 好きじゃなかったら付き合ってない」
「……ふーん。そういうのが好きなんだ」
「え?」
「ねえ、ずっと一緒?」ギュー
「あ、ああ……ずっと一緒だよ」ギュー
「よかったあ! 私ずっと嫌われてるかと思ってたの…お兄ちゃんに。もう離さないからね」

「お兄ちゃん大好きだよ」


終わり
評価
ポイントを選んで「評価する」ボタンを押してください。

▼この作品の書き方はどうでしたか?(文法・文章評価)
1pt 2pt 3pt 4pt 5pt
▼物語(ストーリー)はどうでしたか?満足しましたか?(ストーリー評価)
1pt 2pt 3pt 4pt 5pt
  ※評価するにはログインしてください。
ついったーで読了宣言!
ついったー
― 感想を書く ―
⇒感想一覧を見る
※感想を書く場合はログインしてください。
▼良い点
▼悪い点
▼一言

1項目の入力から送信できます。
感想を書く場合の注意事項を必ずお読みください。
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。