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富士山 地下のマグマ圧力を分析9月26日 20時31分
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去年3月の東日本大震災と、その4日後に静岡県で起きた地震によって、富士山の地下のマグマだまりにかかったとみられる圧力が、江戸時代に富士山が噴火した宝永地震のときよりも大きかったとする分析結果を、茨城県つくば市の研究チームがまとめました。
富士山はその後も噴火の兆候は見られませんが、研究チームは、数年間はマグマの活動に注意が必要だとしています。
つくば市の防災科学技術研究所の藤田英輔主任研究員のチームは、東日本大震災と、その4日後に静岡県で最大で震度6強の揺れを観測した地震で、断層のずれを基に富士山の地下のマグマだまりにかかった圧力を推定しました。
その結果、マグマだまりの中心が地下およそ15キロにあると仮定した場合、2回の地震のあとにかかった圧力は、最大でおよそ1.6メガパスカルまで高まったとする分析結果をまとめました。
これは、江戸時代に富士山が噴火した宝永地震のときにかかったと推定される圧力の最大で1.6倍に当たるとしています。
富士山ではその後、噴火の兆候は観測されていませんが、藤田主任研究員は「大地震の数年後に火山が噴火する事例はいくつもあるので、数年間はマグマの活動の様子に注意しなくてはいけない」と話しています。
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