復帰だぜぇ〜　スギちゃん

　バラエティー番組の収録中に胸椎破裂骨折の重傷を負ったお笑い芸人のスギちゃん（３９）が２６日、東京・なかの芸能小劇場で復帰会見を開いた。大きなコルセットを巻いて完治はまだ先としながらも「復帰したぜ〜。これからもワイルドに攻めていきたい」と元気いっぱいにアピールした。

　スギちゃんは、報道陣から一斉にフラッシュを浴びると「まだ忘れられてないな。うれしいですね」と笑顔をみせた。

　スギちゃんは１日午前１時ごろ、テレビ朝日の特番収録で高さ約１０メートルの飛び込みに挑戦した際に負傷。「腰が痛くて力が入らなかった。水の中で動けなくなった」と当時を回想。「でも失敗はしてない。一回上に行ったので２０メートルいったかも」とジョークを交えながらも原因が思い当たらない様子だった。

　その後はすぐに千葉県・習志野第一病院に入院し、１０日には東京女子医大病院に転院。骨が砕けた部分を補強するためボルトを３本入れてリハビリ治療を続け、この日の退院にこぎつけた。

　全治３カ月と診断された際には「ホント運がない。終わったと思いましたね」と当時の心境を吐露。しかしその後は担当医も驚くワイルドな回復力で「早かったねぇ」と安堵（あんど）の表情。社長と一緒の会見に「どんだけ期待されているか」と自信もみせたが、新ネタについて質問されると「できてない」。

　それでも、リポーターから「もうすぐベストジーニスト賞の季節ですね」とふられると、「ベストジーニスト賞も流行語大賞も全部いただきます」と意欲満々だ。

　前かがみやひねりなどの動きはまだできないが痛みはなく、普通に歩いたり階段を上がったりするのは支障ないという。スギちゃんはさっそく同劇場で夜に開催された「ビタミン寄席」に飛び入り出演した。テレビ復帰は１０月１日のフジテレビ系「笑っていいとも！」からとなる。

　入院中、お世話してくれた看護師も気に入ったようで「結婚したいと思い、２０代と思われる人には全部声をかけた。ナースコールのひもを引きちぎった」とワイルドなエピソードも明かした。

　休業中に代役を務めた芸人たちにも「１人ずつお礼をしていきたい」と感謝。「小島よしおには迷惑をかけた。自分の仕事まで全部代役だと思われてた。でもおかげで仕事があったんで、それでおごってもらおうかな」と笑わせた。