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【グラニュース】


望月、グラと仮契約

2012年9月27日 紙面から

仮契約を終え、グランパスの久米GM(右)、野洲高の山本監督(左)とがっちり握手を交わす望月=滋賀県野洲市の野洲高で

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 名古屋グランパスは26日、来季の入団が内定していた野洲高3年のMF望月嶺臣(17)と仮契約した。滋賀県野洲市の同校で行われた会見で、望月は目標とする選手にOBのMF乾貴士(24)=フランクフルト=を挙げた。ドイツで大ブレーク中の偉大な先輩の背中を追って、望月の新たなステージが幕を開ける。

 最高のモデルが、理想の未来が、そこにある。仮契約を終えて晴れ晴れとした笑顔を浮かべた望月。「1年目から試合に出る。将来は海外で活躍したい」と壮大な夢を吐露した。頭にあるのは野洲高の先輩・乾の存在。野洲高で全国制覇を果たしてプロ入り。その後ドイツへと羽ばたいた。望月が目指すのは乾のサクセス・ストーリーの再現だ。

 6学年違いの2人には共通点が多い。ともに中学時代は滋賀の名門クラブ「セゾンFC」でプレーし、野洲高へ進んだ。同じMF。ドリブラーの乾に対して望月はパサーとタイプは違うが、山本佳司監督(48)は「2人は野洲サッカーの体現者」と言う。“セクシーフットボール”と評されるテクニシャン軍団の心臓部が、かつての乾であり、現在の望月なのだ。

 乾は卒業後もオフシーズンになると母校に顔を出す。「進路は自分でしっかり考えておけよ」とアドバイスされたという。望月は「プレー面でも乾さんは目標です。自分に足りないのは得点力。乾さんのようにペナルティーエリア内に飛び込んでシュートを打つプレーを身につけたい」。先輩をお手本に、プロでスケールアップを図る。

 グランパス側は素質を高く評価している。会見に同席した久米GMは「高1のときからウチのスカウトが追い続けた選手。主力の壁は高いが、それ乗り越えてレギュラーを取ってくれるはず」と期待する。身長167センチの小さな司令塔には、乾クラスの巨大なポテンシャルが詰まっている。 (木村尚公)

 

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