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水の実験(浄水実験)

実験観察いろいろ
   調味料浄化実験。私たちの水資源をもっとも汚す場所は「台所」です。そこで疑問が浮かびました。「どの調味料が微生物に負担をかけるのかな?流しに流すと川の負担になる調味料はどれかな?」私たちは全部で7種類の調味料で・・・
旧笊川にはタバコのポイ捨てがたくさんありました。
ちょっと拾っただけでも70本のタバコが!
川の中からもたくさんのタバコのフィルターが見つかりました。
私たちはこのタバコが生き物に影響を与えないのか実験してみました。
石巻工業高校の天文物理部の方々の協力で「牡蛎ボール」をいただきました。普通なら産業廃棄物になってしまう牡蛎の殻を,浄水や臭い取りのできるボールによみがえらせたのだそうです!ご厚意で少し分けてもらうことが出来ました。
礫間接触酸化浄化法。インターネットで調べて見つけました。名前は難しいですが,「川の石についた微生物に酸素をあげ続けたら,水がきれいになる」というものです。私たちは・・・
鉄炭団子をもう一度試しています。昨年は思った以上にメダカや水草を長く生かすことが出来ました。今年は・・・












活性汚泥の負担になる調味料はどれだ!?実験@  ・  実験をしようと思った理由
私達が川に行ったとき、川に油が流れていることがありました。考えてみると,私達は普段台所で油やしょう油、みそなどの調味料がついた食器や,おなべなどをそのまま洗い流すことが多いと思います。そのことから,洗い流した調味料たちは川にどんな影響を与えることになるのだろうか?と思いました。また、油やしょう油などだけではなくて、他の調味料は川にどんな影響を与えるのか?という事が気になり、調味料実験をしてみたいと思いました。
活性汚泥(かっせいおでい)とは、人の手で育てられた微生物群です。排水・汚水の浄化手段として下水処理場などで広く利用されています。今回も水質管理センターのTさんが分けてくださいました。

活性汚泥の負担になる調味料はどれだ!?実験@ ・   実験方法
実験方法は
@まず200ミリリットルの水道水と100ミリリットルの活性汚泥を8つずつ用意しました。

A油、しょうゆを10ccと酢5cc、塩、砂糖、わさび、みそ、七味をそれぞれ10グラムずつ用意しました。

B200ミリリットルの水に1種類ずつ調味料を入れ、しっかり混ぜました。

Cそこに活性汚泥を入れ、もういちどよく混ぜて、空気ポンプをつけて空気を送りました。 
 
活性汚泥に空気を送るのは活性汚泥の働きをよくするためです。
しばらくニオイや見た目の違いなどを観察しました。ある程度分解が進んだところで,ポンプを停め、汚物が沈殿するのを待ち、上澄みの水の状態などを見てみました。
活性汚泥の負担になる調味料はどれだ!?実験@  ・  予想
※水溶液が茶色になっているのは活性汚泥の色のためです。

 私達は、最初に入れた時の様子やニオイの感じから,1番きれいになるものが酢、又、1番汚れるものは七味だと予想しました。そのほかにも、油や味噌も活性汚泥ではこの量を処理できないのではないかと思いました。


活性汚泥の負担になる調味料はどれだ!?実験@  ・  結果
私達は11日間の観察をしました。
1日目は塩・酢・味噌・醤油・油の5つの調味料から始めました。

実験を始めて変化が出たのは3日目でした。塩・醤油はほとんどにおいがなくなりました。味噌や油は未だにごっていました。

5日目。どの調味料も見た目が少しずつきれいになってきた気がしました。この日から新しく砂糖・わさび・七味も実験を始めました。
6日目。七味とわさびはとてもにおいがきつく、この時点で、酢はほぼ透明でにおいもなくきれいになっていました。

7日目はあまり変化は見られませんでした。

土・日をとばして10日目の月曜日。酢・砂糖・塩がきれいになっており驚きました。
醤油も色はありましたが,ニオイはなく,すきとおっていました。
味噌・わさびにはは変化がなく、七味は固体化し、油は黒くなって泡が浮き、どろどろしていました。

最終日の11日目に1つずつ上澄みだけ50mlずつとりました。
↑スポイトで50mlずつ上澄みの水を取っているところです。
↓酢   ↑油 ↑しょう油         ↓塩      


↑わさび    ↓七味 ↑みそ    ↓砂糖
その結果、私達が予想した通り,酢は1番きれいで見た目も透明に近く、においもほとんどありませんでした。見た目がとてもきたなかったのは油と七味でした。油はどろどろしているうえに、泡が浮いていました。七味は固体化し、色も黒に変化していました。
次に、「におい」についてですが,やはりとてもきつかったのは油と味噌でした。
この2つの観点で比べた結果を踏まえてみてみると、やはり「油」が1番川を汚してしまう,微生物に負担がかけるということが分かりました。そのほか、意外と醤油がきれいになっていておどろきました。酢が一番きれいになったので、酢と活性汚泥が相性がいいことは分かりましたが,理科で習った「酸性」の酢の中で,活性汚泥中の微生物がどうして元気だったかはよく分からないままです。
 
活性汚泥の負担になる調味料はどれだ!?実験@  ・  考察 私たちに出来ること
 私たちの予想は七味が一番きたなくなるというものでしたが,最初に川に行って見た光景通り、おもに家庭排水の中で川を汚している原因は油だと実験を通して実感しました。実験中,油が服についたこともありました。なかなか汚れが落ちませんでした。そのため洗剤を使っておとしました。この洗剤によって,また川を汚すこともあるんじゃないかなと思いました。
 例えば私たちが身近に出来ることは、油がついたままのフライパンなどをキッチンペーパーや、不用になった紙や布などでよくふきとり、そのあと水で洗い流すということです。そうすれば、川や海などに流れていく油も少なくなります。ちなみに、使用済みの油1mlを流すと、魚がすめるようにするために必要な水の量は330gにもなります。ほかにも、油を専用の粉で固めて、下水ではなくごみとして捨てるということもできます。このように、直接川に油を流さないための方法はたくさんあるので、私達が油の処理の仕方を工夫することが大切だと思いました。



実験Aスタート!
活性汚泥の負担になるものはなんだ!?実験A  ・ 疑問と実験をしようと思った理由
実験@の結果を受けて,私たちは,身近にある洗剤の効果について考えました。あれだけ活性汚泥を苦しめる油をあっという間にきれいに分解する洗剤自体が活性汚泥に影響することはないのでしょうか?今回も同様に実験してみることにしました。
活性汚泥の負担になるものはなんだ!?実験A  ・  実験方法
実験は台所用洗剤と洗濯用洗剤で試しました。
@まず10リットル水を入れたバケツを用意しました。

A油を10ccつけた雑巾を用意しました。

B洗剤の規定量を測り,手洗いしてみました。

C残った泡の水をビーカーへ200ミリリットル入れて,活性汚泥を100cc混ぜました。空気ポンプをつけて空気を送りました。 
洗剤はぞうきんについた油をきれいにしました。 
活性汚泥の負担になるものはなんだ!?実験A  ・  予想
予想は「もしかすると,活性汚泥では分解しきれない」です。
理由は思った以上に泡の水が濃くなってしまったこと,活性汚泥に洗剤を分解するような力はそもそもないのかも?と考えました。

活性汚泥の負担になるものはなんだ!?実験A  ・  結果
洗濯用洗剤(写真左)よりも台所用洗剤(写真右)の方がきれいになりました。ニオイの変化はあまりなく(少しクサイ),この活性汚泥の量では対応しきれなかったという感じです。
 
活性汚泥の負担になるものはなんだ!?実験A  ・  考察
油を洗ったあとの「洗剤水」を活性汚泥が分解するのにかかった時間は約10日でした。良いニオイもしませんでした。ただ今回の実験ではあきらかに活性汚泥の量が少なかったと思います。もっとたくさんの活性汚泥の中に,入れれば良かったかもしれません。また,私たちの実験で使ったものは洗濯用洗剤も台所用洗剤も1種類だけです。洗剤の種類も今はたくさんあるので,いろんなもので試す必要があると思いました。

また,今回の実験の後に「クエン酸」や「重曹」というものも「洗剤代わりになる」と聞きました。これも試してみる価値がありそうです。重曹やクエン酸について詳しく調べてみること,重曹やクエン酸を使って洗剤の時と同じように活性汚泥で分解できるか試してみたいです。


調味料活性汚泥   タバコの害    カキボール実験   礫間接触酸化浄化法  鉄炭団子実験










タバコの害を知る実験・実験をしようと思った理由
旧笊川の側道にはたくさんの吸いがらが捨てられています。ちょっと拾いにいっただけでも、70本以上が落ちています。また吸いがらは川の中にも捨てられており,たくさんのフィルターや,包装紙が見つかりました。タバコは体に悪いと言われていますが,川に住む生き物たちに影響はないのかな?と思い実験することにしました。今回はゴミ問題グループと共同実験です。
タバコの害を知る実験・実験方法
実験は次のように行いました。
@300mlのビーカーに水をいっぱい入れる。

Aその水の中にタバコを一本とかす。

Bしばらくそのままにして十分水に色が付くのを待つ。

C溶けきったら,その水をミミズにスポイトで垂らして,様子を見る。
タバコの害を知る実験・予想
元気なミミズだったので,1本のタバコを溶かした水をかけられても大丈夫かな?と思いました。
もっとタバコの量が多いと,大変だと思いますが,1本程度なら特に大丈夫だと予想しました。
「ちょっとくらいは何か苦しそうにするかな?」
「まあでもそんなに害のあるもの大人は吸わないでしょ?」
タバコの害を知る実験・結果
タバコを溶かした水を数滴ミミズに垂らすと,しばらくぐるぐる動いた後,ピーンとまっすぐになってしまいました。周りの色も白くなってきたので,あわてて助けることにしました。たった1本を溶かした水でも,生き物には十分効果があることが分かりました。
タバコの害を知る実験・実験を終えてやってみたいこと
今回はミミズを途中で助けましたが,放っておくと,あとはプツプツと血管から血が出て死んでしまうそうです。
火事にならないように?かどうかは分かりませんが大人の中には,わざわざタバコを川に投げ込む人がいます。
今回の実験でタバコはきちんと捨てなくてはならないものだと,改めて分かりました

そこで「ゴミ問題グループ」では旧笊川に「灰皿」をセットすることにしました。「灰皿」を置くことで少しでも川への負担が減ればと思います。
灰皿セット!
調味料活性汚泥   タバコの害    カキボール実験   礫間接触酸化浄化法  鉄炭団子実験















カキ(牡蠣)ボール実験・実験をしようと思った理由
石巻工業高校の天文物理部の先生はじめ部員の皆さんの協力で「牡蛎(かき)ボール」をいただきました。普通なら産業廃棄物になってしまう牡蛎の殻を,浄水や臭い取りのできるボールによみがえらせたのだそうです!ご厚意で少し分けてもらうことが出来ました。
私たちは、川や排水口に捨てる汚水のニオイを何とかできるのでは?と考えて実験をすることにしました。
カキボール実験・実験方法

汚水(仙台市水質管理センターでいただいたもの)を同じ量入れたビーカーに牡蠣ボールを5個、10個、15個と数を変えて入れて汚水がどれだけきれいになるのか、4時間ごとに「ニオイ」と「見た目」の両方をそれぞれチェックシートに書き込み、最後にお互いの答えを見合って経過を観察することにしました。

汚水のニオイが強烈なので屋外の屋根のあるところで実験しました。
カキボール実験・予想
牡蠣ボールの見た目は泥団子に似ています。ですが,さわってみるとザラザラしていて、思った以上に軽く固いので驚きました。「中がたくさんの空洞になっている【炭】に似たつくり」だと教えてもらったので、やっぱり去年やったペットボトルろ過器の浄水実験の時に使った竹炭と同じで、その空洞が水をきれいにしたり、ニオイをとるのに役立っているのかな?と思いました。
ということで、私たちは「牡蠣ボールが多いほどたくさんの汚水がきれいになってニオイが取れるのでは?」と考えました。

つまり「1番多く牡蠣ボールを入れた15個のビーカーの水が最も水をきれいにして、ニオイも無くなる」というのが予想です。
カキボール実験・観察経過
9月27日〜10月5日までの間、毎日4時間おきに経過を見に行くことにしました。強烈だったニオイも少しずつですが和らいでいるように感じました。

見た目も少しずつ改善されていきました。上の写真は汚水のものです。あの黄色に比べると、ずいぶん透明になってきたように感じています。

下に何かたまっています。
カキボール実験・結果
結果です。
私たちの予想は「1番多く牡蠣ボールを入れた15個のビーカーの水が最も水をきれいにして、ニオイも無くなる」というものでした。

結果をまとめました。
@「5個しかカキボールを入れていないものが1番ニオイも見た目の色もきれいになりづらかった」
A「15個いれたものより、10個入れたものの方がニオイのとれ方は良かった」
B水は透明に近いけれど白くにごっている。
カキボール実験・思ったこと 疑問
実験結果から2つの疑問が出ました。
疑問@ なぜ、15個入ったものではなく、10個入りのものが最もニオイが取れたのか?
疑問A カキボールの下にたまった「何か」は何なのか?

カキボール実験・考察  そして活用!!
私たちの疑問について石巻工業高校の先生が答えを教えてくださいました。
疑問@への回答
「カキボールには適した水の量があるのだということです。15個はこのビーカーの水の量には少し多すぎたのだと思います。」
疑問Aへの回答
「白くにごったものは,溶け出したカキボールと汚水の中の汚れが電気中和(ちょっと難しい言葉ですね)したものです。カキボールは汚れを下に溜める働きがあるんです。」
今回の実験から分かったことは、カキボールは多すぎても少なすぎてもだめだということでした。水の割合などを考える必要があると分かりました。またこの実験から「ニオイ」をとてもよく取ることも分かりました。そこで、私たちはニオイのひどいトイレや,ゴミ箱周辺などに置いてみたら,きっと消臭効果を期待できるのではと考えました。
そこで今回は私たちの学校のトイレに置いてみました。

石巻工業高校の先生からは
「おもしろい試みですね。ただ,カキボールは消臭剤といっしょである程度ニオイを吸着すると効果はなくなると思います。どんな効果が生まれるか教えてくださいね。」
とお話しいただきました。
どうなるか楽しみです。
こんな装置も作ってみました。中には汚水(かなり強烈なニオイ)を入れて,カキボールを吊して置いてみました。今までのように直接汚水に入れるのではなく,汚水からでるニオイの通り道にカキボールを置いてみました。
カキボール実験・   活用の結果
「ニオイがしない!」 残念ながらトイレでの効果はあまり実感できませんでした。原因はよく分かりませんが,広さの割にカキボールが足りなかったのかもしれません。

しかし,上の簡単な実験装置でやったものはしっかりニオイがなくなっていました。カキボールのすごさをまた感じました。


石巻工業高校の天文物理部の皆さん,先生ご協力ありがとうございました。とてもすばらしい物をいただいて,たくさんいろんなことを考えることができました。
調味料活性汚泥   タバコの害    カキボール実験   礫間接触酸化浄化法  鉄炭団子実験












礫間接触酸化浄化法(れきかんせっしょくさんかじょうかほう) 調べようと思った理由
「川にあったぬるぬるしている石に酸素を送るだけで水がきれいになる?」
インターネットや本に書いてある様々な水の浄化法を読んでいく内に、私たちは「礫間接触酸化浄化法」という難しい名前の方法に出会いました。
昨年水質管理センターの方の協力で微生物の宝庫「活性汚泥」を使って浄化する実験をしていたので、何となくイメージは付いたものの,本当に川の石だけで水がきれいになるのか疑問に思い実験観察することにしました。
礫間接触酸化浄化法(れきかんせっしょくさんかじょうかほう) 実験@方法
@直径15センチくらいの川の石(ぬるぬるしているもの)を並べてバケツに入れます。
A川の水を浸るくらいまで入れ、空気ポンプで空気を送ります。

自然に石にすみついた「微生物」の力を借りて水をきれいにするというものです。ちなみに川の水は約3リットルです。汚水(仙台水質管理センターから頂いたもの)は,CODの値が「200」という大変高い数値でした。バケツにはこの汚水を200cc入れました。
礫間接触酸化浄化法(れきかんせっしょくさんかじょうかほう) 実験@予想
実験を開始すると、汚水の強烈なニオイが広がり、バケツの水も黄色くにごりました。
私たちはその様子を見て予想を立てました。
こんなに簡単な方法なので水はきれいになるのに1ヶ月くらいかかるのでは?」
活性汚泥のようにはうまくいかないのではないか?」
「透明度やCODの値も大きく変化が見られるまで相当時間がかかるのではないか?」
礫間接触酸化浄化法(れきかんせっしょくさんかじょうかほう) 実験@結果
結果が出ました。
左のようになりました。
2日も立たないうちに「ニオイ」が無くなり,4日後には水が透明になっていました。左のコップに入った水は,最初に入れた汚水です。全然違います。ただ,多少カスのようなものがバケツの下に残っていましたが,活性汚泥も汚れを下に溜める働きがあったので,同じだと思いました。驚いたことにCODの値も0になっていました。活性汚泥と比べてもほとんど浄化する時間に差はありません。すごいです。
礫間接触酸化浄化法(れきかんせっしょくさんかじょうかほう) 実験@考察
↑顕微鏡で石に付いた微生物を見ました。   ↑汚水のCODの値は最初200でした。
私たちはこの実験をバケツの中という水が安定した状況で行っていました。バケツだったのでしっかり酸素も送れたし,微生物も活躍できたのではないかと考えました。すごく速く流れる川の中では本当に効くのか少し疑問が出てきたのです。そのため今後の目標実験として,流れるプールのようなものを作成して,試してみないといけないなと思っています。と同時に,安定した水の状況で十分な酸素さえあればきれいにすることも分かったので,例えば給食の残り牛乳やみそ汁などを,捨てる前にきれいにできないか試してみたいとも思っています。
礫間接触酸化浄化法(れきかんせっしょくさんかじょうかほう)を利用してみよう!牛乳編
私たち6年生は残すことはほとんどありませんが,学校全体ではやっぱり残ってしまうことがあるのが牛乳です。昨年度は活性汚泥に混ぜて大変なことになりましたが,またやってみることにしました。ただ,あまり濃いのもまずいということで,今回は20mlの牛乳を180mlまで薄めて礫感接触酸化浄化法を行っているバケツの中に入れてみました。CODの値は60でした。
礫間接触酸化浄化法(れきかんせっしょくさんかじょうかほう)を利用してみよう!牛乳結果編
5日おいてみると,にごりは全く無くなりました。
表面の水もきれいです。写真は上澄みの水を撮ったものです。おどろくほど透明でした。CODの値もほとんど「0」です。昨年度は活性汚泥に牛乳を突っ込みすぎて失敗しましたが,量をちゃんと調整すればこんなにうまくいくものなんだとおもいました。
礫間接触酸化浄化法を利用してみよう! うっかり!牛乳がヨーグルトに編
うっかり置き忘れてしまった残りの牛乳100ccがヨーグルトのようになってしまいました。そこで,濃いのは承知で,石についた微生物を信じてバケツに入れてみることにしました。




↓うわあ〜〜さすがにこれは無理かも・・・
礫間接触酸化浄化法を利用してみよう! うっかり!牛乳がヨーグルトに編 途中経過
小さい水槽ではうまくいかない!と考え,大きな水槽に移し替えました。2日目相変わらず白いままです。
  4日目の水槽の状態です。ニオイも少し出てきました。昨年度の活性汚泥の失敗が思い出されました。「今回もダメなのかな?」
 
   
礫間接触酸化浄化法を利用してみよう! うっかり!牛乳がヨーグルトに編 結果
7日目。見た目も汚くなり,これはダメかもと思いました。しかし,ニオイはほとんどしなくなりました。さらに上澄みの水をすくうと下のような透明な水がとれました。すごい! 
礫間接触酸化浄化法を利用してみよう! 終了
この5ヶ月の間実験を重ねてきた石を川に返してきました。石はしっかりヌルヌルしていました。
とてもおもしろい実験ができました。 


調味料活性汚泥   タバコの害   カキボール実験   礫間接触酸化浄化法  鉄炭団子実験











鉄炭団子実験@ 鉄炭団子を作って知りたいこと
旧笊川は清掃活動などを通してだいぶきれいな水に住む生き物が増えてきたと思います。鉄炭団子は去年作った人たちから「草や水の中の生き物を元気にする」と聞きました。実際それまでたくさん死んでいたメダカが,半年以上元気なまま生きたのは鉄炭団子を入れたからだったそうです。そこで今年も鉄炭団子を作って,効果を見てみたい!そして,川の中で使えるようにしたい!と思い実験することにしました。
鉄炭団子実験@ 作り方
Bのりを混ぜる のりは今回、なるべく自然な物をと考え、デンプンのりを使う事にしました。デンプンのりは,小麦粉にお湯を入れて作る簡単なのりです。

C丸めて乾燥させる
鉄炭団子実験@・実験方法
A Bと同じ条件の水槽に同じ数のメダカをいれてみました。そしてAのみに鉄炭団子を投入して様子を見ます。
鉄炭団子実験@・予想
きっと鉄炭団子を入れたAの水槽の方がメダカは元気になると思います。
鉄炭団子実験@・結果
予想もしない結果になりました。鉄炭団子を入れた水はどんどん濁り,中のメダカたちも苦しそうです。わずか3日でこんな状態になったので,今回は実験を急きょ中止しました。
鉄炭団子実験@・結果から
私たちの鉄炭団子のデンプンのりが溶け出してしまったようです。しかも大量に・・・。そのため水がどんどん濁ってしまいました。最初は溶けたらメダカのエサにいいかな〜くらいに考えていましたが,そうではなかったようです。鉄も炭も,自分たちでもう一度しっかり用意して実験したいと思います。

鉄炭団子実験A 鉄炭団子の作り方2回目
まず材料になる砂鉄を磁石を使って校庭から集めてきました。そして先生に頼んで使用済みの割りばしを燃やして炭を作ってもらいました。あまり大量にはできないので,今回はキャンプで使う炭を持ってきて足しました。

今回は合成のりとデンプンのりで2種類作ってみました。ていねいに乾燥させることにしました。
鉄炭団子実験A・実験方法
@鉄炭団子(でんぷんのり入り)
A鉄炭団子(合成液体のり入り)
B鉄炭団子なし

の3つに分けてそれぞれの水槽に金魚と水草を入れて様子を観察することにしました。でもすぐにこのビーカーでは小さいかもと思い、大きな水槽に入れ替えました。
鉄炭団子実験A・予想
デンプンのりで固めた鉄炭団子も液体のりで固めた鉄炭団子も,金魚と水草をよく育てると思う。水もきれいになると思う。
鉄炭団子実験A・結果
@鉄炭団子(でんぷんのり入り)に綿のようなものが出てきて,その綿が金魚にも張り付いて,結果金魚は死んでしまいました。
←少し鉄炭団子にカビのようなものが付着してしまいました。


A鉄炭団子(合成液体のり入り)
すぐに鉄炭団子はくずれてしまいました。金魚や草に鉄と炭がたくさん付着しました。見た目は良くないですが金魚は元気です。

鉄炭団子はすぐに砕けて水槽一面に広がってしまいました       → → → →

←B鉄炭団子なし
特に変化無しです。
鉄炭団子実験A・結果から
鉄炭団子は昨年は成功だと思いますが,今回は失敗でした。私たちが「自然に優しいものを」と考えて使った「デンプンのり」が,結果的には水や生物に負担をかけていることに気づき驚きました何かを水に入れるという行為は,自然界では実に慎重にしなければいけないと改めて感じました。また,昨年度に比べて乾燥の時間が足りなかったことも失敗の原因だと考えます。


鉄炭団子実験@A・考察 学びを振り返って
私たちはできるかぎり身近にあるもので鉄炭団子を作りたかったので,簡易カイロの鉄,砂鉄,炭,小麦粉で作ったでんぷんのり,水のり(市販のもの)を使ってみました。しかし,でんぷんのりで作った鉄炭団子は水が赤っぽくなり,カビも生えて,結果的には大失敗でした。また水のりで作った鉄炭団子は,最初は水槽の水はきれいで透明だったけれど,やはりだんだん水のりが溶けてしまい,団子がくずれて炭と鉄で水が黒く濁りました。乾燥も足りなかったと思いました。
 しかし,水草は団子を入れていない水槽のものよりも,鉄炭団子を入れていた水槽のものの方が,わずかですが伸びていて量も増えたように思えました。
←ちょっと微妙ですが,左の方が少し量が増えた気がします。

この予想が正しければ,旧笊川でも水草が多く生息している場所に使えば水草がよく育ち,それをエサにしている魚たちも元気になる!のでは・・・と考えました。

しかし,旧笊川にはたくさんの生き物がいます。私たちが確認したものだけでも何種類かの魚,水生昆虫,貝,微生物が生きています。私たちが実験に使った生き物は金魚とアナカリスという水草だけです。もし本当にこれが良いものであるなら,もっとたくさんの種類の生き物がいる状態で実験することが必要なのではと思いました。今回の実験では私たちが「いいもの」と思い込んだものが,生き物の負担になることがあると分かりました。私たちの実験から言えることは少ないし,「結果から」の繰り返しになりますが,何かを水に入れるという行為は,自然界では実に慎重にしなければいけないと改めて感じました。

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