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新総裁選出で各党の反応は
9月26日 19時3分

新総裁選出で各党の反応は
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自民党の新しい総裁に、安倍元総理大臣が選出されたことについて、民主党からは、自民党と公明党との3党合意に基づいて、将来の社会保障の在り方を協議する国民会議を早期に発足させたいという意見が出された一方、公明党からは「近いうちに国民に信を問う」ことも含めて3党合意を実行するよう、自民党とともに民主党に求めていくという意見が出されました。

民主党の輿石幹事長は「民主・自民の二大政党が切磋琢磨し、国民のための政治を行うことができるよう、自民党の新しい総裁とともに取り組んでいきたい。民主党としては、政権を維持し、国民の信頼を取り戻せるような内閣改造や残る党役員人事を行いたい。自民党の総裁と公明党の代表が新たに決まったので、国会対応などは党首会談を行うところからスタートすることになる。社会保障と税の一体改革に関する自民・公明両党との3党合意を順守し、一日も早く国民会議を発足させたい」と述べました。
国民の生活が第一の東幹事長は「民意とかい離のある結果だと思う。今後は、安倍元総理大臣が、内憂外患の厳しい日本で、野党第1党の総裁として、3党合意や、消費税の増税、原発行政、それに、中国、韓国、ロシアとの関係をどのように考え、取り組もうとしているのか注視していきたい」と述べました。
公明党の山口代表は「安倍新総裁の誕生を心からお祝い申し上げたい。これからについては、近々、相談させていただきたい。これまで自民党と培ってきた関係を生かしながら、国民の期待に応える役割を果たしていかなければならない。『近いうちに国民に信を問う』ことを含めた3党合意を文字どおり実行するよう求めていく点は、安倍氏にも引き継がれると思っている」と述べました。
みんなの党の渡辺代表は「再チャレンジがうまくいってよかった。まずは、おめでとうと言いたい。これから、民主、自民、公明の3党談合体制が継続するかどうかを見て、談合体制で行くならば徹底して戦う。一方、総裁選挙中に安倍氏がほのめかしていたように、『デフレ脱却が先だ』と言うならば、われわれも法案を準備しているので、政策課題が一致する範囲で共同で提出するといったことはありうる」と述べました。
共産党の市田書記局長は「自民党内でも最もタカ派で右翼的な人物が新総裁になったわけで、危険な流れを感じる。民主党が完全に自民党化し、自民党の反動化が一層進んだことは、国民の暮らしや命、それに平和のことを考えたときに、必ず矛盾に陥る。こういう反動的な逆流を許さないよりどころとしての役割を、われわれは大いに発揮していきたい」と述べました。
社民党の福島党首は「総理大臣を途中で投げ出した人が、また総裁に選ばれたが、国民は自民党を支持しないと思う。安倍元総理大臣は、集団的自衛権の行使や憲法の改正を訴え、原発を推進する立場であり、国民の意識とかい離している。復古調の自民党の復活であり、時計の針を無理やり、元に戻すようなものだ」と述べました。
たちあがれ日本の園田幹事長は「次の衆議院選挙で自民党は第1党になる可能性が濃厚なので、そういう意味では非常に苦難の道だろうが、責任ある政党の総裁として国難に対処していく気持ちでやってほしい。われわれも協力していきたいし、期待している」と述べました。
国民新党の自見代表は「安倍元総理大臣が総裁に選ばれたことで、周辺諸国から『日本が右傾化する』と受け止められる可能性がある。郵政民営化を進めた小泉元総理大臣の後継者だった安倍氏の再登場によって、市場原理主義が息を吹き返し、国民の生活にこれ以上、格差が生じることのないよう、力を尽くしたい」というコメントを出しました。

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