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【社会】

事故翌日 双葉町1590マイクロシーベルト

 福島県は二十一日、東京電力福島第一原発事故が起きた昨年三月十一日から同三十一日までの、放射性物質の飛散状況をモニタリングポストで観測した結果を公表した。空間放射線量の最大値は、原発から北西に約五・六キロの双葉町上羽鳥で、十二日午後三時に毎時一五九〇マイクロシーベルトを記録した。

 県によると、原発の敷地外ではこれまでで最も高い。一般の人の被ばく線量限度は年間一ミリシーベルト(一〇〇〇マイクロシーベルト)で、これを一時間で超える数値。

 事故の状況が悪化する中、1号機では十二日午前に格納容器の圧力を下げるための蒸気排出(ベント)作業を開始。午後二時半ごろ、格納容器の圧力が低下し、午後三時三十六分ごろ水素爆発した。一五九〇マイクロシーベルトを記録したのは爆発の前で、県は「爆発の前から放射性物質が漏れ出していたと考えられ、風向きが影響した可能性がある」としている。

 福島県は原発周辺二十五カ所のモニタリングポストについて、震災や津波で通信回線が途絶えたり、電源喪失したりした箇所があったため、データの回収を進めていた。

 

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