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接続水域に台湾船数隻 警戒続ける
9月25日 20時48分

接続水域に台湾船数隻 警戒続ける
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沖縄県の尖閣諸島沖で、日本政府による尖閣諸島の国有化に抗議するのが目的と見られる台湾の漁船およそ40隻と、台湾の海上警備当局の巡視船12隻が、25日、日本の領海に侵入しました。
これらの船は昼前までにすべて領海の外に出ましたが、数隻が領海のすぐ外側の「接続水域」にとどまっているということで、海上保安本部が警戒を続けています。

第11管区海上保安本部によりますと、尖閣諸島の魚釣島の沖合では、25日午前7時40分すぎから午前8時45分ごろにかけて、台湾の漁船およそ40隻が次々に日本の領海に侵入しました。
また、これらの漁船とともに、台湾の海上警備当局の巡視船、合わせて12隻も領海に侵入しました。
これらの船はいずれも魚釣島の方角に航行を続けていたことから、海上保安本部の巡視船が漁船の進行方向に向かって放水するとともに、領海から出るようマイクなどを使って警告を続けました。
その結果、いずれも台湾の方角へ進路を変え、午前11時40分すぎまでにすべて日本の領海を出たということです。
多くの漁船には「魚釣島は台湾のものだ」などと書かれた旗が掲げられ、中には魚釣島から5キロ余りのところまで近づいた船もあったということで、海上保安本部は、日本政府による尖閣諸島の国有化に抗議することが目的だったとみています。
これらの台湾の船のうち、漁船と巡視船合わせて数隻が、午後7時半の時点で領海のすぐ外側の「接続水域」にとどまっているということで、海上保安本部が警戒を続けています。

25日午前、沖縄県の尖閣諸島沖で台湾の漁船が領海侵犯した際、漁船とともに領海に侵入した台湾の巡視船が3隻が、日本の巡視船に向けて放水したのを海上保安庁が確認しました。
国際法上、領海内では、軍艦を除く各国当局の船による、ほかの国の当局の船に対する放水や接舷などの実力行使は認められていません。
このため政府は、日本の台湾との窓口機関「交流協会」を通じ、台湾当局に対し、今回の放水に抗議しました。

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