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【社会】

自殺防ぐ措置で死亡 遺族、愛知県と瀬戸市を提訴

2012年9月24日 13時41分

 自殺を防ぐため警察官にタオルを口に入れられ、低酸素脳症から死亡した愛知県瀬戸市の無職男性=当時(22)=の静岡県掛川市在住の両親が24日、愛知県と瀬戸市に慰謝料など約8400万円を求める国家賠償請求訴訟を静岡地裁に起こした。提訴後に静岡市で会見した弁護団によると、男性は2009年10月、器物損壊容疑で事情聴取するため瀬戸署員4人が自宅アパートに来た際、包丁で自殺しようとした。

 男性は、舌をかまないようタオルを口に入れられたまま瀬戸市消防本部の救急隊員6人に搬送され、約20分後に心肺停止を確認。18日後に低酸素脳症が原因の敗血症で死亡した。

 男性の両親は10年8月、業務上過失致死容疑で瀬戸署員と救急隊員を県警に告訴したが、同12月に不起訴。11年10月に名古屋検察審査会に不服を申し立てたが、不起訴相当と議決された。弁護団は「タオルをのどに突っ込む行為自体が危険極まりない」と訴えている。

 瀬戸市消防本部の担当者は「訴状の内容を確認していない。当時の対応は適切だったと考えている」と話した。

(中日新聞)

 

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