とは言っても、070だと代表番号が使えません。電話対応中にかかってきた電話を逃してしまうのは実に惜しい。その点なら、受信通話料がかかってしまってもフリーダイヤルで代表組みした方が良い、と言えるかも知れません。
でも、実は裏技があります。070番号1つで複数の通話回線が利用可能になります。
まず、欲しい回線数分の070番号(ウィルコムPHS)を契約します。
そして、次のようにします。
この図のように、代表にしたい番号を一つ設定し、その番号について「着信転送サービス」を設定して、転送先を2番目の番号にします。2番目の番号も同じように着信転送サービスで3番目の番号を設定。このように数珠繋ぎにして、最後の番号は着信転送をしないようにしておきます。
すると、代表の番号に電話すると通常は1番目の電話に着信、1番目の回線が通話中なら2番目に、それがダメなら3番目に、・・・と言うように、空いている回線に自動的に着信してくれるのです。
そしてポイントは、
最後の回線以外は「ウィルコム定額プラン」にしておくと言うことです。すると、転送にかかる通話料がゼロになります。つまり、追加料金不要で複数回線を持った代表番号が組めてしまうのです。ウィルコム定額プランは1回線だけだと2900円ですが、2回線で2550円/回線、3回線以上は2200円/回線で済むので、電話の頻度によっては固定電話回線を複数契約してフリーダイヤルを使うよりも安く済む可能性も高くなります。
普通の個人商店の人なら、大体2回線もあれば足りると思います。すると、2900円+1029円で2回線の070代表電話が作れます。細かいことを言うと、2回線目の通話相手先限定コースは複数回線割引で210円引きになるので、819円です。合計3719円でそれ以上一切受信通話料がかからない、かつ一部の人にはちゃんとフリーダイヤルとして機能する、加えて代表番号のように通話中だとちゃんと他の電話が鳴る、と言うシステムができあがります。誰に頼む必要もありません。全て自分の作業だけで終わってしまいます。
一応、どのような作業が必要かを以下にまとめます。
2回線代表の場合
- お店でウィルコムのnicoを2台買う。1回線はウィルコム定額プラン、もう1回線は通話相手先限定プラン。ここでは番号を070-1234-0001(定額プラン:代表番号)と070-1234-0002(限定プラン)とします。
- 070-1234-0001番号の電話機から次のようにダイヤルします。
143*55[通話ボタン]→ガイダンスに従い、07012340002をダイヤル→設定完了ガイダンスを聞いて[切断]
143*51[通話ボタン]→完了ガイダンスを聞いて[切断]
3回線代表の場合
- お店でウィルコムのnicoを3台買う。2回線はウィルコム定額プラン、もう1回線は通話相手先限定プラン。ここでは番号を070-1234-0001(定額プラン:代表番号)、070-1234-0002(定額プラン)と070-1234-0003(限定プラン)とします。
- 070-1234-0001番号の電話機から次のようにダイヤルします。
143*55[通話ボタン]→ガイダンスに従い、07012340002をダイヤル→設定完了ガイダンスを聞いて[切断]
143*51[通話ボタン]→完了ガイダンスを聞いて[切断]
- 070-1234-0002番号の電話機から次のようにダイヤルします。
143*55[通話ボタン]→ガイダンスに従い、07012340003をダイヤル→設定完了ガイダンスを聞いて[切断]
143*51[通話ボタン]→完了ガイダンスを聞いて[切断]
4回線以上も3回線の時と同じで定額プランの回線だけを増やせばOKです。