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【サッカー】

カズに宿題!!横浜FC合流のため フットサル合宿1日早く離脱

2012年9月26日 紙面から

フットサル日本代表候補合宿の練習後にあいさつするカズ(中)

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 11月のワールドカップ(W杯)タイ大会を控えたフットサル日本代表候補合宿の2日目が25日、名古屋市内で行われ、サッカーJ2の横浜FCから初招集されたカズこと、FW三浦知良(45)は26日のチーム練習に参加するため、午前練習後に合宿を切り上げた。カズは離脱前に自ら宿題を与えてくれるよう、ミゲル・ロドリゴ監督(42)に要求。未知なる世界へ、“45の手習い”は続く−。

 午前練習が終わると、カズは円陣から1歩進み出た。「2日間ありがとう」。初参加でもなじみやすい雰囲気をつくってくれたチームメートに感謝の言葉が口を突いた。そして力強く言い切った。「W杯に向けて一つになって頑張ろう。僕も協力する。大きな壁を乗り越えて1次リーグを突破しよう」。前向きな言葉で再会を誓った。

 合宿初日、25日の夕食の席は新鮮だった。「サッカーの代表では1人になることもあったけど、次々とみんなが横に来て話し掛けてくれた。代表で初めて満席になった」。カズはうれしそうに振り返った。サッカーの代表時代のことを聞かれるままに答えた。フットサルの現状を自分から質問もした。厳しい環境の中でも日の丸を背負う誇りと責任をほかのメンバーからも感じ取った。サッカーやフットサルを熱く語らう場となった。

 この日の練習でも同じような光景が繰り広げられた。フィールドプレーヤーを3チームに分け、ゲーム形式の守備練習。交代でベンチへ戻った時はカズの周りに、同じ緑色のビブスを着けた森岡が、北原が、小宮山が次々と集まった。カズのポジションは攻撃的なピヴォ。ホワイトボードに図を書きながら、細かい戦術や動きを何度も確認し合った。

 静岡学園高を中退して渡ったブラジルでは、サッカーと同時にフットサルにも真剣に取り組んだ。当時のフットサルとは、まるで異なる進化を遂げていた。短期間で吸収しようと必死だった。

 ロドリゴ監督には、次回10月1日からの合宿に向け、たくさんの宿題を与えてくれるように志願した。すると、サインプレーを覚えるために海外のプレーを収めたビデオが手渡された。「CKだけでも10以上のサインプレーがある」とカズは苦笑い。収穫いっぱいの合宿を切り上げ、サッカー時代から変わらないバスの最後部のシートに乗り込んだ。 (伊東朋子)

 

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