縁側に置かれたビールサーバー。これは、特にイベントのために用意されたものではなく、基本的に常設されているものです。しかも、コレがあるのはなんと小布施町の市村町長の自宅!!さらに、町長の自宅もオープンガーデンになっているので、一般の人も入り放題です!ということは、このビールサーバーも使い放題なのです(町長も公言)。
そもそもオープンガーデンとは、小布施町が行っているおもてなしプランの一つで、町民の個人邸の庭を一般に開放するというもの。つまり、キャッチボールをしていて他人の家の庭にボールが入り、「すいませーん、ボール入ったので取らせてください」という小学生男子あるあるが、小布施では通用しないわけです。だって、勝手に入って良いのだから。
これが町長の家の庭
栗の小径からススっと入ってこられるオープンガーデンが町長の家。ここにビールサーバーが置かれていて、さらに緑も豊富でキレイな庭だなーと思うのですが、割と(ビール以外は)小布施では庭をキレイにするのは当たり前のこと。こうして静かな庭にお邪魔して良いよっていう精神はスーパーホスピタリティでもあり、プライバシー等含めて危険なことでもあると思うんですけどね、小布施では「ええい!やっちゃえ!」とやってしまっています。
小布施に来たなら、栗の小径を歩いてみましょう!オープンガーデンもありますよ!
自転車も置かれ生活感もあります
風情もあります
町内に127あると言われるオープンガーデン、なかなか全部は紹介できないのですが、ビール飲み放題の町長宅と、もう一つスゴいのがあったので紹介します。それは、小布施町中松にある久保田さんという家のお庭。ここのオープンガーデンは本当にスゴイんです。
以下、久保田さんの家のオープンガーデン。
久保田さんさんの家、ポストもあります
フツーの門(若干フツーじゃない感もありますが…)をくぐってオープンガーデンが始まります。
入るとこんな風に玄関のドアもあります
もうなんとなく分かるかもしれませんが、生け垣風の石が結構な風情を醸し出しているんですよね。こういう自分のために自分のお金で作った庭を開放するというのが小布施のオープンガーデンなのです。
人がガヤガヤ訪れるのもOK!
そして、その庭のクオリティがスゴイんです。まるでイギリスなど西洋の庭に訪れているような感覚。こんだけキレイにしていたら、人に入られては困る!と考えそうなものですが、小布施の人は違うんですね。スゴイです。
キレイな散策路!
石のベンチ!
あずまや風のベンチ!
晴れて気持ちの良い朝に、ここで朝ご飯なんか食べていたら最高じゃないでしょうか。さすがに食べ物を持ち込んで、バーベキューしたり、流しそうめんをしたり、宴会をしたりすれば怒られるしマナー違反だとは思うのですが、一声かければ「いいよ」なんて言ってくれそうな雰囲気があるから小布施は怖いです。なんなんでしょうね、この町は。
お花もキレイですよ!
くれぐれもマナーには気をつけてもらいたいのですが、それにしても小布施に行ったらオープンガーデンを楽しまないと損です!特に町長の家は北斎館や小布施堂などがある中心地にあるので、行きやすいでしょう。正直、町長の家だと気付かない人もいるかもしれないのですが、あまり臆せず行ってみて下さい。町長がいたら、挨拶してくれますし、一緒にビールを飲んでくれるかもしれないですよ!