メイド喫茶:気弱なオタク狙い…悪質、大阪・日本橋で横行
毎日新聞 2012年09月26日 02時31分(最終更新 09月26日 17時23分)
大阪・日本橋の電気街「でんでんタウン」周辺で、風俗店まがいの接客をするメイド喫茶が問題化している。女性店員が特定の客を接待できる風俗営業の許可を取らずに、体を密着させる過剰なサービスを提供したり、店員が客とゲームをして高額な料金を請求したりする店も少なくない。「オタク」と呼ばれるアニメなどのキャラクターを好む男性が狙われているという。中学生を雇ったメイド喫茶も今月摘発された。地元の商店主らは「日本橋のイメージが悪くなる」と不安視する。
メイド喫茶が集まるのは、南海難波駅東側のでんでんタウンにある通称「オタロード」。「東のアキバ(東京・秋葉原)、西のポンバシ」と呼ばれ、オタクたちでにぎわう。路上ではフリルの付いた白いエプロン姿の少女らが大勢並び、店を案内するビラを配る姿が目立つ。
「メイドカフェいかがですか?」。女子高校生の制服姿の18歳と19歳と言う少女が客引きする店は、雑居ビルの2階にあった。店の看板はない。記者2人が少女らの誘いで店内に入ると、「路上の客引きで暑いから喉が渇いた」と、ジュースをねだってきた。ジュースは1杯1000〜3000円。