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国際
中国に対抗 比が南沙の配備兵を3倍に増強 資源開発控え
2012.9.25 15:56
[中国]
中国と周辺の6カ国・地域が領有権を争う南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島で、フィリピンが実効支配する島や礁に100人規模の兵士を追加配備し、現有の3倍に増強する計画があることが25日、分かった。
フィリピンが南沙周辺で進める資源開発の警備を強化し、妨害などを繰り返す中国に対抗するのが狙い。計画が実施されれば中国側の反発が予想され、緊張が高まるのは必至だ。
フィリピンが南沙で実効支配する九つの島や礁に現在配備されている兵士は約50人。このうち小さな礁を除く八つの島や礁の配備を増やすことを計画している。
計画によると、フィリピン・エネルギー省が今後、石油・天然ガス開発を本格化させるリードバンク周辺海域近くのラワック島を重点的に強化、配備兵を現在の4人から約20人に増やす予定。
■南沙(英語名スプラトリー)諸島 100以上の島や礁があり中国とベトナム、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、台湾が領有権を争う。中国は1988年、ベトナムと交戦しベトナムが実効支配する礁を奪い、95年にはフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内のミスチーフ礁に進出。緊張の高まりを受け、東南アジア諸国連合(ASEAN)と中国は2002年、新たな実効支配の自制など盛り込んだ南シナ海行動宣言に署名。ASEANは法的拘束力のある行動規範への格上げを求めているが、中国は消極的。(共同)
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