キヤノンは、写真愛好家向けのA3ノビ対応インクジェットプリンター「PIXUS P-10」「PIXUS P-100」を11月上旬に発売する。
PIXUS P-10 | PIXUS P-100 |
2012年6月発売の「PIXUS PRO-1」に続くA3ノビ対応プリンター。プロ向けのPRO-1はプロ写真家を対象とした製品だが、今回の2機種はハイアマチュアの期待に応えたという。PRO-1より本体を小型化している。
インクタンクは独立タイプ。P-10が9色顔料インク+クロマオプティマイザー、P-100が8色染料インクを採用する。ちなみにPRO-1は12色顔料インク。
新しいカラーモードとして「PROモード」が追加された。モニターの見た目に近い印象のプリントが可能という。
PRO-1に続き、画像要素を考慮して、用紙ごとに最適なインクの組み合わせとインクレイアウトを実現する「OIG System」も採用する。
プリント中にリアルタイムでインク吐出量を制御する「リアルタイム駆動制御」も搭載。従来はスキャン内で駆動制御を行なっていないため、スキャンの最初と最後で濃度差がでる可能性があった。それを低減する。
最高出力解像度は4,800×2,400dpi。
給紙トレイは2カ所。ともに背面に配置されている。半切や厚紙は手差し給紙トレイから行なう。セットミスが軽減するという。
P-10、P-100ともに、50種類の他社製の用紙にも対応する。また、付属のプリントソフト「Print Studio Pro」も新しいバージョンになる。PRO-1も11月に対応する予定。
有線LAN機能(100BASE-TX/10BASE-T)、無線LAN機能(IEEE 802.11b/g/n)の両方を装備。PRO-1は有線LANのみ。
■ PIXUS P-10
「PIXUS Pro 9500 Mark II」(2009年4月発売)の後継機種。価格はオープン。店頭予想価格は9万円前後の見込み。
インクシステムは10色から9色+クロマオプティマイザーになった。クロマオプティマイザーは、インクの段差を低減するもので、暗部色域の拡大、黒濃度の向上、全体的な発色性の向上に寄与するという。9色の内訳は、イエロー、マゼンタ、シアン、フォトマゼンタ、フォトシアン、レッド、グレー、マットブラック、フォトブラック。インク滴サイズは全弾4pl。
キャリッジスピードを最適化したことで、A3ノビフチありカラーのプリント速度は1枚約5分20秒。Pro 9500 Mark IIの約1.5倍速くなったという。
本体サイズは約689×385×215mm。質量は約20kg。
■ PIXUS P-100
8色染料インクを採用する製品。「PIXUS Pro 9000 Mark II」(2009年4月発売)の後継にあたる。価格はオープン。店頭予想価格は6円前後の見込み。
染料をインクを採用する製品。イエロー、マゼンタ、シアン、フォトマゼンタ、フォトシアン、ライトグレー、グレー、フォトブラック。前モデルのグリーン、レッドに変わり、グレー、ライトグレーを採用した。モノクロプリントの品質が向上したという。インク滴サイズは全弾3pl。
プリント速度は、A3ノビフチありカラーで1枚約1分30秒。Pro 9000 Mark IIの約2倍速いという。
本体サイズは約689×385×215mm。質量は約19.7kg。