強制執行5
(できれば強制執行は避けたいが、どうやって本人と連絡を取るかで困っているところから)
オウムの服役囚の例では、面会や手紙連絡が取れるのは親族または本人が指定した5人程度の人間となっている。それはオウムに限らず一般の服役囚も同じであろう。さて困ったどうするか。一応その服役中の刑務所に聞いてみることにした。
すると「面会はダメだが、本人の財産などに関わる内容の場合、刑務所の判断で手紙のやりとりが許可される可能性がある」とのこと。
おお、これなら何とか連絡は取れそうだ。住居の荷物処分なら間違いなく財産に関わる内容だ。協力してくれた場合のお礼も間違いなく財産に関することだし。そこで以下のような趣旨の手紙を送ってみた。
・新所有者としては早く物件を使いたい
・鍵をお譲りいただきたい
・残置物をこちらで処分させてもらいたい
・必要なものがあれば物を特定して教えてくれれば取っておきます
・お礼として最大10万円出します
「全部大事だから取っておいて」と注文が来ませんように。
手紙を出したのは7月の一週目。それから一週間経っても返事はない。広瀬健一君のような真面目な彼が引きこもりになっていた場合は、返事がこない可能性もある。そこで強制執行も視野に入れて検討することに。代金納付手続きで裁判所に行ったついでに、執行官に相談した。
「ああ、あの物件ね、火事で真っ黒になったやつね。」
裁判所の執行官は、入札前の物件調査も行っている。
「私が担当になったら、全部ゴミで処理してあげるよ。」
「おお!!」
全部ゴミ処理とは何か?人が住んでいる場合の強制執行なら、実際に使っている物なので勝手に処分できない。しかし空き家などの残置物の場合、元の所有者も「ゴミだから要らない」と置いていくケースも多い。よって、「これは全部ゴミだな」と執行官が判断した場合、引っ越し屋の巨額費用はかからないことになる。ゴミだから後は勝手に捨ててしまっていいのだ。かかるのは、ゴミの処分費用と執行官他の立ち会い費用だけ。10万くらいで収まってしまう。
結果論であるが、お金の問題など最初から心配する必要なかったことになる。効率と経費だけを考えれば、何も考えずに強制執行するのがベストだったことになる。勿論こちらも一旦相手方に連絡した以上、返事がくれば、それなりに対応するつもりはあった。その場合でも強制執行費用のハードルが下がったことで、かなり優位な条件になった。こちらとしては次のようなスタンス。
「応じて頂けないなら、こちらは強制執行でもいいんです。10万かかりませんので。」
そこで上記スタンスを伝える趣旨に、7月25日までに返信がなければ強制執行手続きになると期限をつけて手紙を送った。一応これだけ筋を通しておけば、トラブルになっても大丈夫だろう。
期限までに返事はなかった。
ところがその期限翌日に返信が来た。
(つづく)
コメント
私が、
野田さんって
そちらに伺う機会があれば是非そのようにしたいです。
↑
事前にvv991966@~までメールお願いします。
だけどその生真面目さがストレスを溜めすぎ、爆発して破滅的になり親子喧嘩のようなことになった結果の出来事のような気がします。だから基本落ち着けば話ができる"フランクな人"のようなものを感じました。私も近い家庭環境でしたから、男親一人で家庭を切り盛りする大変さを痛感しました。
あと私が自ブログでオーディオについてあれこれ嵌ってたこととシンクロしてたり、(親子のオーディオ機器焼ける)バイク好きだったり松田聖子ファンだったり・・とても人事とは思えない親近感を覚えた。手伝ったスプレー缶処理で数本暴発したけど、翌日ボンベやドラム缶の爆発事故のニュースあったりw
私も抑圧高じて爆発しないよう気をつけなくては。
少し頂いた処分品に付随してきた、内罰的というか陰鬱なエネルギーには難儀した。ある意味野田さんも私もここの取り巻きもそういうような似たカルマですからねw
取り越し苦労やいらぬ気苦労みたいな物には気をつけた方がいいかも。
JKの話題みたいに、あまり小難しくならずあっけらかんと抜けるのが一つの得策かも。