煤で黒くなったトイレ
この部屋はすべてが真っ黒
まだ何か信じられない
ああ、ここは酷いことがあった場所なんだ。とようやく実感してきた
紅葉園の最上部
暖炉だけが残っていた
イスの骨組み
折り重なるように死んでしまった
ここには何があったのかしらない
唯一燃えなかったお風呂
最後にしてようやく紅葉園の生き残りに会えた
終幕
あまりにも突然の知らせだった
まだ紅葉園は行った事がなかったのだが、まさかこういう形で行くことになろうとは
新年早々の出だしがこれだ
去年は廃墟の解体ブームというくらいに廃墟壊された
今年は紅葉園が全焼
どんな廃墟日和だ
火事はいままでの思い出と記念をすべて無くしてくれる
思い出という記憶を失うのがどれほど怖いことか・・・・・
俺がカメラを使って撮っている思い出は「忘却」に対する畏怖からだ
バックアップはこまめにね