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イグノーベル 受賞者が会見
9月25日 21時27分

イグノーベル 受賞者が会見
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ノーベル賞のパロディーとして独創的な研究に贈られることしの「イグ・ノーベル賞」に、おしゃべりな人を黙らせようという装置を開発して選ばれた茨城県つくば市の研究者が地元で会見を開き、「これからもコミュニケーションの幅を広げる研究に取り組んでいきたい」と抱負を述べました。

「イグ・ノーベル賞」は、アメリカの科学雑誌がノーベル賞のパロディーとして始めたもので、10ある部門のうち、ことしの「音響賞」におしゃべりがうるさい人を黙らせようという装置を開発した、茨城県つくば市の産業技術総合研究所の栗原一貴研究員(34)ら2人の日本人研究者が選ばれました。
開発した「スピーチ・ジャマー」という装置は、マイクで拾った人の声を0.2秒遅れてスピーカーに出すという仕組みで、自分の声がわずかな時間を置いて聞こえてくるとしゃべりにくくなる現象を活用しています。
つくば市で会見した栗原さんは開発のきっかけについて、「コミュニケーションが得意でなかったので、情報技術を使ってうまくコミュニケーションをしたいと思いました」と述べました。
会見では、パソコンを使った簡易版の装置で実演も行われ、おしゃべりを始めた人にプログラムを作動させると自分の声に嫌そうな表情を浮かべていました。
栗原さんは「研究はまだ初期段階ですが情報処理の技術を使ってコミュニケーションの幅を広げる研究に取り組んでいきたい」と話していました。

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