バリスタは、低い弾道で石や矢を狙った目標に命中させることが出来る兵器です。構造は複雑ですが、大小さまざまのサイズのものが造られて使用されました。バリスタは巨大ないしゆみのようなもので、2本の軸から出ている2本の腕木の間に丈夫な弦が張られています。弦を引くには腕木を回さねばなりませんが、腕木のついている軸に、動物の筋や毛髪など弾性のあるもので撚り上げた縄を束にして巻付けてあります。操作としては、まず弦を引き腕木を内側に絞って、弦を引金にかけたところで石や矢をセットします。引金を外すと腕木はいきよいよく元に戻り、石や矢が強い力で発射されました。兵器としての威力はかなりのもので、特に貫徹力は強大でした。

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