北朝鮮による拉致被害者を支援する「救う会兵庫」が、兵庫県と神戸市に対し、学校法人兵庫朝鮮学園への補助金差し止めなどを求めた住民監査請求について、県と市の監査委員は21日、請求を棄却したと発表した。
救う会兵庫は、兵庫朝鮮学園に対する2012年度の補助金交付を差し止め、11年度分は返還請求か、損害賠償請求をするよう求めていた。監査結果では県、市の監査委員とも、補助金について「救う会が指摘する憲法で禁じる公金支出に当たらず、公益上の必要性を求める地方自治法に違反していない」などとした。
救う会兵庫は今年4月、県と神戸市を相手取り、11年度に決定した補助金支給を取り消すよう求める住民訴訟を神戸地裁に起こしており、「今回も法廷で事実関係を明らかにする」としている。
兵庫朝鮮学園の関係者は「当然の結論。公平な判断を大いに評価する」とコメントしている。
(本田純一)
(2012/09/22 07:40)
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