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細野政調会長に福島がっかり

 野田佳彦首相(55)は24日、民主党役員人事で、政調会長に細野豪志環境相兼原発事故担当相(41)の起用を内定した。若くて知名度が高いイケメンの抜てきで、党のイメージアップを図る狙いだが、福島県の被災者からは不満の声が続出。次期衆院選を見据えた党内人事を優先させ、細野氏を交代させたという批判が相次いだ。細野氏はこの日、福島県の佐藤雄平知事(64)に閣僚辞任を報告した。

 野田首相はこの日の会見で、細野氏の政調会長起用に関して「マニフェスト(政権公約)づくりを丁寧に進め、その発信をする意味で期待を込めた」と話した。政調会長は、次期衆院選のマニフェストをまとめる責任者。細野氏は原発の事故処理を優先したい理由から代表選出馬を見送った経緯があるが、野田首相から「党全体として福島を全面的にサポートする役割だ」と説得され「そういうことなら受けます」と折れた。

 細野氏はこの日、福島県庁で佐藤知事に会った。「大変悩んだが最終的に受けることにした。立場は変わるが思いは変わらない」と述べ、政調会長就任に理解を求めた。佐藤知事は「政調会長として頭のど真ん中に福島のことを置いて、復興に尽力いただきたい」と、県民の気持ちを代弁した。会談後、細野氏は記者団に「(首長らとの)人間関係はなかなか簡単には引き継げない。私が裏方で手伝い、後任者に表でやってもらうこともあると思う」と話した。

 被災地からは、早速厳しい声が上がった。福島第1原発が立地する福島県双葉町から避難し、福島市の仮設住宅で暮らす堀井五郎さん(65)は「話を聞くようなそぶりを見せて、いい顔をしていただけ。賠償も、除染も、何もかもが進まなかった。党の都合だけで人事が変わってしまうことが問題だ」と怒りを込めた。

 川内村で商店を再開した箭内義之さん(63)は「ここまでやってきたことをきちんと受け継いでもらえるか」と不安を吐露。いわき市にある富岡町の仮設住宅に住む藤井和彦さん(65)は「被災地のことを本当に考えてくれているのか。復興にマイナスにならないことを願うだけ」とこぼした。細野氏は、除染や中間貯蔵施設などの問題でたびたび福島を訪問し、自治体や住民の対応に当たってきただけに、今回の“途中退席”には、被災地の落胆は大きい。

 党人事は28日の両院議員総会で正式決定。10月1日にも内閣改造が行われる見通し。

 ◆細野豪志(ほその・ごうし)京大卒。党役員室長、幹事長代理、首相補佐官、環境相兼原発事故担当相。41歳。静岡5区、衆院当選4回。

 [2012年9月25日9時36分 紙面から]





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