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米国、34年ぶりに原発建設を認可
アメリカの原子力規制委員会(NRC)は9日、原子力発電所の建設を78年以来、34年ぶりに認可した。
建設が認可されたのは、アメリカ南東部・ジョージア州の原発。原子力規制委員会は去年12月、「東芝」の子会社「ウェスチングハウス」が開発した新型の原子炉「AP1000」を認可しており、建設再開の準備は着々と進められていた。今回、採用されるシステムでは、福島第一原発の事故のように外部電源を失っても、72時間は原子炉の冷却が可能な設計だという。
ウェスチングハウス・カンドリス最高経営責任者(CEO)「重力や自然循環で原子炉を冷却するので、外部電源を必要としないのです。今ある発電所よりも100倍安全です」
ウェスチングハウスでは、34年ぶりとなる建設再開を見据えて、すでに技術者の研修などが始まっていた。
カンドリスCEO「事故から学ぶには時間がかかります。しかし、原発建設再開という流れに変化は起きていません」
福島第一原発の事故後、ドイツなど複数の国が「脱原発」政策にかじを切ったが、世界で最も多くの原発を抱えるアメリカの方針は揺るがなかった。
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