.NET コンポーネントライブラリの紹介 4 |
投稿者:手賀 |
2009年 10月 25日(日曜日) 10:47 |
ここ数日 Stratus と直接関係のない自分用のプログラムを書いていたため、Stratus 絡みではろくに進展がないのですが、面白そうなコンポーネントライブラリを見つけたので紹介します。 つい最近発見した Krypton Suite 4.0 という商用のコンポーネントライブラリなのですが、そのうちの一部であるコントロール群は Krypton Toolkit というフリーウェアとして提供されています。決して有名なコンポーネントライブラリではないと思いますが、iTunes のアートワーク管理などを支援する Voralent Indivi が Krypton を使用しているようです。 Krypton Toolkit に含まれているコントロールの一覧はこちらを参照してください。フリーで提供している割には、一通りのコントロールが網羅されていると思います。 ちなみに、リボンとかドッキングとかのフレームワークも含めた Krypton Suite 全体としては有償になります。1 デベロッパーライセンス+ソースコード+年間メンテナンス込みで $499 というのはお買い得と言えるかもしれません。 ドキュメントの詳しさについては、さすがに他の定番コンポーネントスイートと比べると見劣りしますが、個別のコントロールを利用するだけであれば、使い方はだいたい直感で分かるので問題ないでしょう。 それから、Toolkit だけではインストールできないので、Suite を購入するつもりがなくても、Suite も含めてすべてインストールしなければいけません。 Breadcrumb コントロールそもそもこのコンポーネントライブラリを試しに使ってみたのは、ちょうど軽量の Breadcrumb コントロールが一つ欲しかったからです。 Telerik RadControls に含まれている RadBreadcrumb は、基本的にツリービューとの組み合わせで使用しないといけないことと、見た目的に Vista よりも Windows 2008 Server のエクスプローラに近くて、いまいちな感がぬぐえません(下図参照、上に表示されているのは Krypton の BreadCrumb)。
また、Infragistics の NetAdvantage がスタイリッシュな Breadcrumb コントロールを提供していますが、コントロール一つ使うだけにしては参照アセンブリがかなり増えてしまうことと、個人的にこの製品のメンテナンスを更新するつもりがあまりないので、外部に公開するアプリにはなるべく使いたくないと考えていました。 Krypton の BreadCrumb はフリーな上に単体で使えて見栄えも上々、参照アセンブリは(ほとんどがリソースだと思いますが)2MB程度のものが一つだけということで、私個人のニーズには結構マッチしています。 BreadmCrumb コントロールを使うには、まずデザイナでノードを編集します。この辺の使い勝手はツリービューと似ていますね。
ノードさえ編集してしまえば、あとはアプリを実行すれば動作が確認できます。
ButtonSpecsKrypton Toolkit の興味深い特徴として、ButtonSpecs というプロパティを持っているコントロールであれば、カスタムのボタンを追加して、簡単に機能拡張ができるという機能が挙げられます。 例えばフォームのキャプション部分にカスタムボタンを付けてしまうといった使い方がもっとも分かりやすい例でしょう。
他にも、ファイルのパスを指定するテキストボックスなんかで、隣にいちいち「参照...」とか書いたボタンを置くのもいまいちスマートではないので、テキストボックスの右端にボタンを追加できるのも非常に便利だと思います。 |