鴻海傘下の富士康、労働者間の争い受け中国北部の工場を閉鎖
[台北 24日 ロイター] 台湾の精密機器メーカー、鴻海精密工業(2317.TW: 株価, 企業情報, レポート)傘下の富士康科技集団(フォックスコン・テクロノジー・グループ)は、24日朝に中国北部の太原工場の寮内で、異なる生産ラインの労働者同士の争いが起きたことを受け、同工場を閉鎖した。
同社のスポークスマン、ルイス・ウー氏によると、太原工場は、自動車電子機器の部品製造やさまざまな電子装置の組立を手掛けており、労働者数は約7万9000人。
また「争いは現在収拾しているが、原因や関与した人数を調べているところで、数千人が関与した可能性がある」という。
ウー氏は、争いは労働者の寮内で発生したとし、24日中に声明を出すとしている。
新華社が、警察の情報としてウェブサイト( Xinhuanet.com )で報じたところによると、争いで約10人が負傷したという。
フォックスコンの中国工場ではこれまでにも労働者の争いが起きている。
太原工場のある従業員は、警察の捜査のため、工場は2─3日閉鎖される可能性があると聞いたと明らかにした。
同従業員は匿名を条件にロイターの電話取材に応じ「現場にはたくさんの警察官がきている」と語った。 続く...