<タクシー運転手刺殺>指名手配の21歳中国人を逮捕 大分
毎日新聞 9月16日(日)23時1分配信
大分県杵築市で7月末にタクシー運転手が刺殺された事件で、同県警杵築日出署の捜査本部は16日夜、強盗殺人容疑で逮捕状を取った中国人で無職、王?(おうちん)容疑者(21)を逮捕した。容疑を認めているという。
容疑は、7月31日未明、同県別府市のJR別府駅前で、尾割(おわり)隆明さん(当時74歳)=別府市大畑=のタクシーに乗車。午前2時半ごろ、杵築市杵築の県道脇の歩道に止めた車内で、尾割さんの首などを刃物で十数カ所刺すなどして殺害、売上金など現金1万数千円と尾割さんの携帯電話を奪ったとしている。今月8日全国に指名手配をしていた。
県警によると、王容疑者は山東省出身。県内の大学に入学するため、10年3月に来日した。なんらかの理由で学籍を失い、今年6月末でいったん在留資格が切れたが、8月末まで特例措置で在留延長が認められていた。
現場などの聞き込み捜査などから捜査線上に浮上。16日午後2時半ごろ、捜査員が別府市内の店舗の軒下に立っている王容疑者を見つけ任意同行した。日常会話程度の日本語能力があり、県警は事件後、同市内を転々として潜伏していた可能性が高いとみている。【祝部幹雄、田中理知、浅川大樹】
最終更新:9月17日(月)20時15分