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「産経くん 君、僕の話聞てなかったのか?」BY西田昌司「TPP交渉 置き去りの危機自覚せよ?」

2012/06/21 10:03

 

 

TPP交渉 置き去りの危機自覚せよ

2012.6.21 03:26 主張

 野田佳彦首相は、アジア太平洋地域における自由貿易の枠組みづくりから取り残されても構わないと考えているのか。

 20カ国・地域(G20)首脳会議に出席したメキシコとカナダが環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉への参加を表明した。一方の日本は、首相が現地でオバマ米大統領と交渉参加への事前協議で協力を確認しただけだ。動きの鈍さ、危機感の乏しさが際立つ。

 もともとメキシコとカナダがTPPに前向きになったのは、日本の交渉参加の動きに刺激されたからだ。それが逆転し、日本は両国の後塵(こうじん)を拝す形になった。

 野田首相が交渉参加表明の機会を逃したのは、4月の日米首脳会談、5月の主要国(G8)首脳会議に続き、実に3回目だ。

 4月の日米会談前に首相は「議論が煮詰まって判断する」と話していた。その後も状況は変わらず議論を進める動きもない。税と社会保障の一体改革に力を注ぐあまり、TPPは脇に置かれているとみられても仕方あるまい。

 今回、G20首脳宣言は「世界経済の強固で持続可能な均衡ある成長」を最優先事項と位置づけ「開かれた貿易や市場拡大、保護主義抑止」を強調した。欧州危機を世界経済危機に拡大させないとの決意表明だ。日本にとってはTPPに参加することで、アジア太平洋地域の潜在的な成長力を取り込むことを意味している。

 TPPには同地域の中国による経済支配を阻む目的もある。この視点に立つと、日本がTPPに慎重姿勢を取る一方、中国、韓国と3カ国自由貿易協定FTA)の年内交渉開始で合意しているのはいかにも危うい。3カ国交渉が先行すると、TPPを警戒し、くさびを打ち込みたい中国の術中にはまることにもなりかねない。

 メキシコとカナダの参加表明で、9月のアジア太平洋経済協力会議APEC)首脳会議に合わせて交渉が本格化する可能性が出てきた。日本の参加表明がなおも遅れれば、ルール策定で日本の主張が入る余地はなくなる。ぎりぎりのところまで来ているのだ。

 野田首相は首脳会議2日目の協議に参加せず、帰国した。一体改革論議が大詰めを迎えているからだ。この判断にやむを得ぬ面はあるにせよ、国内政局に目を奪われている間も世界は動いている。その現実を忘れてはならない。

 

西田昌司さん「戦後の日本はサファリパークだ!!」

 

 

TPP問題

TPPなんてものは皆さんご存知の通り、これは百害あって一利なし。何のプラス面もないです。TPPで言うと、自民党の中でも本当に何度も何度も議論したんですよ、これは。自民党の中でも賛成だと言う方がおられるんですね。ところがそれは殆ど、我々が議論してこれに納得して「違う、これは駄目だ」という事を分かっていただきました。一つはまず賛成を仰る方、一番はね、要するに「アジアの成長を取り入れるんだ」と言うんですよ。「アジアがこれからどんどん大きくなっていくじゃないか。アジアの成長を取り入れるんだ」と言うんだけれども、その一番成長しているのは何処かと言えば、中国ですよね。ところが中国も(TPPに)入ってないんですよ。中国が入ってないのに何でアジアの成長なんだと。その事自体おかしいんですが、それを言うと「いや、これは反中国だから良いんだ」と。つまり「中国をこの枠から追い出して、日米同盟を強化する為の仕組みなんだ」と、こういう話を言われるんで、「一体どちらが真実なのか」と言いたいんですが。

要はこの事は二つの事を意味していましてね、一つはどちらにしましても経済が発展するという事と、それから要は米国、日米同盟。軍事的な意味でですね、米国との同盟関係を強める。この二つの意味で言っていたんだと思うんですけれども、そもそもアジアの発展が日本のプラスで、どんどん日本は良くなるんですか? ならないんですよ。ならないというか要するに、アジアでどんどん物を売っていくと言うんですけれども、元々アジアで一番物を買ってくれている中国が入っていないんだからTPPでそれがどうのこうのという事は、基本的に無いんですが、それよりももっと私が言いたいのは、根本的な考え違いをしてるのは、何でアジアが成長すると日本が儲かるという風に思うのか。

その理由はこう言う事でしょ。アジアで沢山、例えば中国でもベトナムでもいいですよ。そこで沢山物が売れます。だからその売る為に、物をどんどん作って、ここ愛知県で言ったらトヨタでですね、自動車をどんどん作ってそれを輸出します。そうすると貿易で儲かります。こういう意味ですよね。ところが―― 勿論そういう点はあるんでしょうけれども多少は ――しかし多くはそうじゃないんです。というのは、今貿易の、主力は何かっていうと結局は現地生産なんですよ、現地で作る。特にアジアの様な、元々所得が低い国に売る時に、日本の高い人件費で作った物を作っていくと、元々これ割りに合わないんですね。向こうが買うだけの力が無い。ですから向こうで作らなきゃならない、という事になるんですけれども。

それ以前に一寸皆さん方思い出して欲しいんですよ。1985年、今からもう20年以上前ですけどもね。プラザ合意というのがありましたね。これ何かと言うと要するに米国が、「もうどんどんどんどん車や家電製品、輸出してくるのはやめてくれ」と言ったんですよ。これは何故かというと、米国でどんどんどんどん日本製品を買ってしまうから、米国で工場がどんどんどんどん閉鎖されていく訳です。つまり米国の雇用が無くなる。その分日本の雇用が増えている訳ですね。だからその時は日本はどんどんどんどん良かった訳ですよ。

しかしそれがもう駄目だという事があのプラザ合意で、米国との間で約束した訳ですね。「もうやめます。その代わり米国で工場を出して作りますから」と、こういう形の約束をしてきたのがあのプラザ合意ですよ。 
これは米国との約束じゃなくて世界中の中でそういう話になっているんですよ。つまり物を売るんだったら現地に来てそこで雇用を作ってやって下さい。つまり日本が一方的に儲かる仕組みなんてのは世界が認めないという話なんですよ。 
ですから現実に現地に工場を建てて、現地で人を雇って、そこで作って売っていくっていう仕組みがずっと出来ている訳ですね、今ね。ですからそういう事がありますから実際問題、関税を撤廃するって言ってもですよ――TPPで――初めから関税は関係ないんですよ。現地で作っているんですから、そもそもね。

ですからTPPをやったら一体幾らGDPが増えるんですかと野田さんに聞いたら、「2.6兆円です」と。日本のGDPが約500兆円ですよ。それが10年で2.6兆円といっているんですよ。そんなもん誤差の範囲内の話でね、増えた事にならないんですよ。正にそういうね、現実に「アジアの成長を取り入れるんです」と言っている野田さんですらですよ、一体幾ら成長を受け入れて伸びるんですかと言えば殆ど0.数パーセント。0.6%とかそれ位の話ですよ、GDPでいうとね。もう意味ない話をしてる訳ですよ。なんでそうなるかというと要するに貿易立国で日本はこの経済が成り立っているんじゃないという現実なんですよ。ここが一番大事なポイントなんですがそれを分からない人が結構居るんですね。ところがこれを、こういう話を自民党の中でも言いましたので、「成る程、確かにそうだな」と。それと余りアジアの成長を取り入れるということ自体、意味がない。

 

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