IAEA:プルトニウムの扱い注視 日本の新エネ戦略で

毎日新聞 2012年09月18日 11時33分(最終更新 09月18日 11時49分)

 【ウィーン樋口直樹】国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は17日、ウィーンで山根隆治副外相と会談し、脱原発路線と核燃料サイクルの継続を併記した日本の新エネルギー戦略について、核兵器の原料になり得るプルトニウムの扱いを注視していく考えを示した。使用済み核燃料から抽出されるプルトニウムが「原発ゼロ」で行き場を失う可能性があるため。日本は国際社会からの懸念払拭(ふっしょく)を迫られることになった。

 山根氏は会談で「各国と随時協議していきたい」と述べた。IAEA関係者は毎日新聞の取材に「日本がプルトニウムを軍事転用する可能性があると考えているわけではないが、使わないプルトニウムをためてどうするのか、よく話を聞く必要がある。核セキュリティー(防護)の観点も忘れてはならない」と指摘した。

 山根氏は会談後、IAEA総会の一般演説で、全加盟国向けに脱原発路線を初めて表明。核燃料サイクルの継続には触れないまま、「(プルトニウムの蓄積に伴う)核拡散の懸念がないことについての信頼を一層確実なものにできるよう、IAEAや各国の協力を得ながら取り組んでいく」と述べた。

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