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どんな機械で作るの? |




















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『プラスチック射出成形』とは?、プラスチック材料を加熱して流動状態にし、閉じた金型の空洞部(キャビティ)に加圧注入し金型内で固化させることにより、金型空洞部に相当する形を造る方法。これに金型の開閉や型締機構などを兼備えた、この一連の動作を行う機械を『射出成形機』といいます。 |
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射出成形機もいろいろあり、また分類方法もいろいろあるようですが大別すると標準型射出成形機と専用化射出成形機に分類されます。
射出成形の大半は熱可塑性樹脂用の標準型射出成形機(汎用機)によって行われています。
専用化射出成形機は目的に合わせた動作や機能を持たせた仕様の成形機です。
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| 写真左・横形射出成形機 写真右・立形射出成形機 |
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| 写真左・川口鉄工(株) KF-140 写真右・(株)山城精機製作所 SAV-30-30 |
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上の写真左はごく一般的な横形の汎用機です。外観的には細長いベッド上に型締装置と射出装置(下の写真断面図)が横一直線上に置かれた形になっています。
機械の大きさも超小型から超大型(1トンから6000トン超)のものまで有るようです。この機械の大きさの表し方は通常その機械の最大型締力(単位はトンかkN)の数値で呼びます。
写真右は汎用の立形の射出成形機です。射出装置が型締装置の上に配置され、その中心線が立一直線に配列されています。インサート成形には金具が入れやすく金具も安定する。
これら汎用機の構造分類をすると下記のような方式に分類されます。
■射出装置と型締め装置の配列
・横形・・・・・・・・・・・・・射出装置と型締装置が横一直線上に配列されている。
・立形・・・・・・・・・・・・・ 射出装置が型締装置の上に配置され、その中心線が立一直線に配列されている。
■型締装置
・トグル式・・・・・・・・・・・トグル機構による金型の開閉、型締めを行います。
・直圧式・・・・・・・・・・・・油圧シリンダによって直接的に金型の開閉、型締め力を発生させます。
・トグル・直圧複合式・・ トグル機構と直圧式油圧シリンダ装置を組み合せた構造で、金型の開閉をトグル機構で型締めを油圧シリンダ装置で行います。
■射出装置
・インラインスクリュ式・ スクリュとバレル、射出シリンダ、スクリュ駆動モータが同軸上に配置されており、材料の可塑化機能と射出機能を同軸上で行います。 現在スクリュ式成形機の大半はこのインライン型の構造です。
・スクリュプリプラ式・・・ 可塑化装置と射出装置を別々に持たせたものです。スクリュシリンダで可塑化した樹脂は射出シリンダ先端部に溜まり、射出プランジャによって射出を行います。
・その他・・・・・・・・・・・・ プランジャ式、プランジャプリプラ式、剪断可塑化式、高圧可塑化式などがあるようですが、現在はインラインスクリュ式に代わり製造されていないようです。
■駆動方式
・油圧駆動・・・・・・・・・・・・・・・・・すべての動作を油圧で駆動
・電動サーボ機駆動・・・・・・・・・・すべての動作を電動サーボモータで駆動
・油圧・電動サーボ機併用駆動・汎用の油圧駆動機の射出回路にサーボ電動機を使用したもの。
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型締装置(トグル式)・射出装置(インライン型)の断面図

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| 各部の名称と働き↑ |
| @ 油圧モータ |
Bのスクリュを回転させる装置です。 |
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| A ホッパ |
材料を入れる所です。 |
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| B スクリュ |
樹脂の移送、圧縮、混練、溶融、計量動作を含む可塑化動作、その他を行います。 |
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| C 加熱筒 |
プラスチック材料を可塑化する部分。スクリュシリンダやバレルと呼ばれています。筒状の外側にバンドヒータが巻かれ中にスクリュが内蔵されている。 |
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| D バンドヒータ |
加熱筒に巻かれているバンドヒータは、溶融熱量の不足分補給とウオーミングアップの熱量供給の役目をします。樹脂溶解の主役はスクリュ回転で生ずる剪断力によって起こる摩擦熱です。 |
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| E 可動盤 |
金型の可動側を取付ける型開閉の動作側の取付盤です。 |
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| F 固定盤 |
金型の固定側を取付ける取付け盤です。 |
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| G トグル |
金型開閉、型締の動作をさせる型締装置です。可動盤との間のリンク機構により力が拡大される構造になっています。 |
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| H エジェクタ |
製品を金型より突き出す装置です。 |
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| I 金型 |
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| J ノズル |
加熱筒の先端に取付けてあり、金型のスプルブッシュに密着させて、ここから樹脂が金型に注入されます。 |
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| K 射出シリンダ |
このシリンダに供給する作動油の圧力と流量(速度)の設定値でスクリュを前進させて射出動作をさせます。。 |
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