尖閣:台湾漁民「接続水域の漁業権、日本は保証せよ」
毎日新聞 2012年09月24日 22時17分(最終更新 09月24日 23時46分)
【蘇澳(台湾・宜蘭県)大谷麻由美】台湾の漁船58隻が24日、沖縄県・尖閣諸島(台湾名・釣魚台)の台湾の領有権を主張し、「生きるため、漁業権を守る」をキャッチフレーズに出港した。漁船団に加わった北東部・宜蘭(ぎらん)県の漁業組合「蘇澳(そおう)区漁会」の陳春生理事長(47)は毎日新聞の取材に対し、尖閣諸島の接続水域(約22〜44キロ)での台湾漁民の漁業権を日本が保証する意思を明確にすべきだと主張した。
−−もし尖閣海域で操業できなければ、台湾漁民の収入にどの程度影響するか。
陳春生理事長 漁船1隻で約4家庭の生計を担っている。宜蘭県には漁船が約200隻ある。基隆などその他の地区の漁民も含めれば約3000人の生活に影響が出る。
−−日本政府は、尖閣諸島を国有化しても東シナ海での台湾漁民の操業に支障はない、と言っている。