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台湾の船 すべて領海外に出る
9月25日 16時4分

台湾の船 すべて領海外に出る

沖縄県の尖閣諸島沖で、日本政府による尖閣諸島の国有化に抗議するのが目的とみられる台湾の漁船およそ40隻と、台湾の海上警備当局の巡視船12隻が25日朝、日本の領海に侵入しました。
これらの船は、昼前までにすべて領海の外に出ましたが、海上保安本部は引き続き警戒に当たっています。

第11管区海上保安本部によりますと、尖閣諸島の魚釣島の沖合では、25日午前7時40分すぎから午前8時45分ごろにかけて、台湾の漁船およそ40隻が次々に日本の領海に侵入しました。
また、これらの漁船とともに領海に侵入した台湾の海上警備当局の巡視船は、午前中確認された8隻のほか、新たに4隻が確認され、合わせて12隻になりました。
これらの船は、いずれも魚釣島の方角に航行を続けていたことから、海上保安本部の巡視船が漁船の進行方向に向かって放水するとともに、領海から出るようマイクや電光掲示板などで警告を続けました。
その結果、いずれも台湾の方角へ進路を変え、午前11時40分すぎまでに、すべて日本の領海を出たということです。
領海に入った台湾の船の中には、魚釣島から5キロ余りのところまで近づいた漁船もあったということです。
台湾の港からは、日本時間の24日夕方、日本政府による尖閣諸島の国有化に抗議するとして、漁船およそ60隻が出港していました。
漁船には、「魚釣島は台湾のものだ」などと書かれた旗が掲げられていたということで、海上保安本部は国有化に抗議するのが目的とみて、再び領海に侵入しないかどうか、引き続き警戒に当たっています。

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