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田中委員長「独立性」を強調9月24日 21時49分
今月19日に発足した国の新たな原子力の規制組織、「原子力規制委員会」の田中俊一委員長は海外の報道機関向けに会見し、「原発が科学的・客観的に安全かどうか判断するのが規制委員会の役目で、原子力政策に判断が左右されることはない」と述べ、独立して規制を行う考えを強調しました。
「原子力規制委員会」の田中委員長は、24日午後、就任後初めてとなる海外の報道機関向けの会見を東京都内で開きました。
この中で田中委員長は、政府が2030年代に原発の稼働ゼロを可能とするよう取り組む方針を示していることについて、「規制委員会はエネルギー政策を議論する場ではないことを理解してほしい。原発が科学的・客観的に安全かどうか判断するのが役目で、原子力政策に判断が左右されることはない」と述べ、原子力政策から独立して規制を行う考えを強調しました。
一方で、「福島第一原発の事故以降、原子力施設に強い不安を感じ、『原発をゼロにすべきだ』という国民が多くいるのは理解している。厳しい目が向けられていることを受け止めながら規制を行う」と述べ、緊張感をもって取り組む姿勢を示しました。
会見に参加したドイツのラジオ局の記者は、「田中委員長は、原子力規制庁の職員にも独立性を徹底すべきだ」と話していました。
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