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核実験で広島の監視時計表示を切替9月24日 20時35分
広島市は、アメリカが核兵器の性能を確かめる新しいタイプの核実験を先月27日に行ったとして、アメリカに厳重に抗議するとともに、原爆資料館にある最後に核実験が行われた日からの日数を示す「地球平和監視時計」の表示を、大幅に減らして「28日」としました。
広島市によりますと、アメリカ・エネルギー省所属のNNSA=核安全保障局は、核兵器の性能を確かめるため、強力なエックス線を使って、核兵器が爆発した時に近い状態を作り出す新しいタイプの核実験を、先月27日に行ったことを、24日までに明らかにしたということです。
アメリカは、ことし4月から6月までの間にも、同じ実験を行っていて、広島市の松井市長は、24日、オバマ大統領とルース駐日大使宛てに、「断じて許すことはできない」などと記した抗議文を送りました。
アメリカの核実験を受けて、広島市の原爆資料館では、24日午後、最後に核実験が行われた日からの日数を示す、「地球平和監視時計」の表示を切り替えました。
これまでは、去年11月の実験からの日数で「313日」としていたのを、「28日」にしました。
原爆資料館の前田耕一郎館長は、「広島と長崎としては、『核を持ち続ける』というアメリカの意思を、受け止めざるを得ない。非常に残念だ」と話していました。
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