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妊娠中の感染に注意を 患者会設立9月23日 19時24分
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妊娠中の女性が感染すると、生まれてくる赤ちゃんに、障害が出るおそれがある病気の患者会が設立され、妊娠中の注意点などを、広く呼びかけていくことになりました。
患者会を設立したのは、妊娠中にトキソプラズマという寄生虫やサイトメガロウイルスに初めて感染し、子どもの脳や耳などに、障害が出た母親たちです。
都内で23日開かれた設立総会で、患者会の顧問を務める長崎大学小児科の森内浩幸教授が、感染して障害が出る子どもの数は、推計で、トキソプラズマが、毎年数百人、サイトメガロウイルスは、およそ1000人と報告しました。
主な感染経路が分かっているため、注意すれば、ある程度予防できますが、注意点が妊婦に知らされていないのが現状です。
妊娠中、サイトメガロウイルスに感染し、3歳の娘が心臓や肺などに障害がある母親は、「上の子のおむつ交換や、食事の世話をしていて感染したようで、注意が必要と知っていれば、感染を防げたと思う」と話しました。
患者会は、ホームページで、妊娠中の注意点などを紹介していて、今後、国や医療機関などにも妊婦に対して、情報提供するよう求めることにしています。
患者会の代表の渡邊智美さんは、「この母子感染については、母子手帳に書いていないし、国も注意を呼びかけていない。知らずに感染して、悲しむ人が減るよう啓発していきたい」と話しています。
ホームページのアドレスは、http://toxo-cmv.org/です。
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