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最終更新:2012年9月25日(火) 10時50分

韓国、中国と摩擦の「岩礁」も警備強化

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 韓国のイ・ミョンバク大統領は、領有権をめぐり、日本と対立する「竹島」とともに、中国と管轄権で摩擦を抱える岩礁についても警備を強化していることを明らかにしました。

 「最近、東北アジア海域に緊張感が高まり、わずかな時間も緊張を緩めることはできない。政府は最近、『独島』と『イオ島』への警備を、より一層強化している」(韓国 イ・ミョンバク大統領)

 イ・ミョンバク大統領は海洋警察の創設記念日の式典で、このように述べ、日本との間で領有権をめぐり対立する『竹島』とともに、韓国が『イオ島』と呼ぶ、岩礁についても警備を強化していることを明らかにしました。

 『イオ島』は、東シナ海の中国と韓国のEEZ=排他的経済水域の境界にある海中に姿を現していない岩礁ですが、韓国政府は「地理的に近接している」として、韓国のEEZに含まれると主張。漁業資源などが関係する管轄権をめぐり、中国側との摩擦を抱えています。

 イ・ミョンバク大統領は、「最近、東北アジア海域に緊張感が高まっている」とも述べていて、沖縄県の尖閣諸島をめぐり、日本と中国の対立が先鋭化し、中国の監視船による領海侵入などが相次いでいることを念頭に発言したと見られます。(25日02:45)