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食事の放射線量 限度値下回る
9月25日 4時13分

食事の放射線量 限度値下回る
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福島県が県内の一般家庭で1日の食事に含まれる放射性物質の量を調べたところ、過去10年間の最大値を超えたものの、内部被ばくによる放射線量は、国が限度としている値を大幅に下回ることが分かりました。

この検査はことし6月に県内の各地域から選ばれた一般家庭の78人を対象に福島県が初めて実施したものです。
1日3回の食事とおやつをサンプルとして提供してもらい、3か所の検査機関で放射性セシウムの値を測定しました。
その結果、1日あたりの摂取量でもっとも多かったのは2.6ベクレルで、会津地方に住む1人の子どもの食事から検出されました。
これは過去10年間の国の調査で最も高かった値に比べて5倍近くになりますが、旧ソ連やアメリカなどによる核実験が盛んだった1960年代の全国調査で検出されていた4ベクレルよりは低いということです。
また、今回検査した食事を1年間食べ続けた場合の内部被ばくによる放射線量は、もっとも高い人でも、0.014ミリシーベルトと、国が限度としている「年間1ミリシーベルト」に比べて、大幅に低い値になっています。
県では今後、ほかの放射性物質も加えて分析を重ね、結果を公表することにしています。
福島県は「出荷制限などによって基準を超える食品の流通を防いでいる効果が出ていると考えている。食生活によってどれだけばらつきあるかなどを引き続き調査していきたい」と話しています。

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