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【サッカー】カズ KINGシート死守 移動バス左最後尾2012年9月25日 紙面から
11月にタイで開催されるフットサルのワールドカップ(W杯)に向けた日本代表候補合宿が24日、名古屋市内で始まった。初選出された横浜FCのFW三浦知良(45)は移動のバスで「KINGシート」といわれる最後部座席を確保する一方、過去のフットサル日本代表の歴史を積極的に学ぶなど、独自のスタイルを貫きつつもチームになじもうとする強い姿勢を見せた。今回を含めて3度の候補合宿でメンバーを選考し、W杯に臨む。 どこにいても、どんな環境でも、カズはカズだった。ただ、今回は“新参者”としての、カズなりの配慮があった。宿舎から練習場に移動するチームバス。カズはJリーグでも日本代表でも定位置だった通称「KINGシート」と呼ばれる最後部の席に陣取った。 「あそこ? 今日は早めに行って座ってたよ。ギリギリに行って、『オレの席だからどいて』って言えないじゃん。20分くらい前に行ったら、一番乗りだったよ」 競技の垣根を越え、協会の要請を受けての45歳での代表候補入り。他のメンバーは当然一回り以上も年下だ。そのなかでも自分のこだわりは捨てず、それでいてひんしゅくを買うようなことは避けた。 練習では、首の痛みが万全ではないなかで、無理をせずプレー。バスの中では、10年以上も日本のフットサル界をけん引してきた木暮に、注目を浴びなかった苦難の歴史を自ら質問した。「最初のころのフットサル代表の話を聞いてね。10年以上もいろんな方がいろんな思いでやってきた」。だからこそ、この合宿に70人近い報道陣が集まったことの意味をかみしめた。「みんなのやる気になればいいというか、いつも以上のモチベーションになってくれればと思う」 宿舎は、KINGには似つかわしくないビジネスホテル。それが今のフットサル代表の立ち位置だ。カズも「壁にぶつかっちゃいそうな部屋」と笑いながらも、「J2はこんな感じだよ」と平然と話した。自分の参加に、さまざまな意見があることはわかっている。それでも必ず日本フットサル界のプラスになると信じて−。45歳の新たな挑戦が始まった。 (宮崎厚志) PR情報
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