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講演・映画上映:被爆者の診察を続けた医師・肥田舜太郎さん、原発の火を皆で消そう−−甲府 /山梨

毎日新聞 9月24日(月)11時12分配信

 広島に投下された原爆で被爆し、被爆者の診察を続けてきた医師、肥田舜太郎さん(95)が23日、「311以降を生きる〜内部被ばくから子供を守るために〜」と題し、甲府市寿町のコラニー文化ホールで講演した。これまで約6000人の被爆者を診た肥田さんは「生まれてくる子や孫に美しい自然を残すことが今を生きる者の責任。すべての原発の火を皆で消そう」と力強く訴え、約400人の聴衆が拍手を送った。【屋代尚則】
 同ホールでは、肥田さんが出演するドキュメンタリー映画「核の傷 肥田舜太郎医師と内部被曝(ひばく)」を上映。肥田さんは上映後の講演で、被爆体験を紹介したうえで「政府など原発の責任者は戦後生まればかりで原爆や放射能の恐ろしさを分かっていない」と憤りを込めて語った。
 また「原爆に苦しめられた人たちの憎しみを背負うことで、95歳のきょうまで生き延び、語り続けてきた」と話した肥田さん。「命は替えが利かないもの。一人一人が自らの命を守ることを考えていけば、原発廃止にもつながっていくと思う」と締めくくった。
 講演会は市民の有志約30人による実行委が開催。実行委の向山邦史さん(69)=甲府市=は「近く生まれる孫のためにも、原発をやめさせるまで死ねないと思った」と振り返った。
 肥田さんは軍医として広島に勤めていた45年8月6日に被爆。引退した09年まで被爆者の診察を続け、東京電力福島第1原発事故後、内部被ばくの影響について全国で160回以上講演をしてきた。

9月24日朝刊

最終更新:9月24日(月)11時12分

毎日新聞

 

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