新型輸送機「オスプレイ」、山口・岩国基地で国内初の試験飛行
アメリカ軍の新型輸送機「オスプレイ」が21日朝、山口県の岩国基地で、国内初めてとなる試験飛行を行った。基地周辺では、抗議活動も行われた。
オスプレイは、アメリカ軍岩国基地から、午前9時25分と50分ごろに、1機ずつ飛び立った。
国内で初めてのオスプレイの試験飛行となった。
オスプレイ配備に反対する人は「もう許せない。基地があるって、こういうことだなって、すごく思いました、なんか。もう手が出せない」と語った。
岩国基地の周りで抗議活動も行われる中、基地に止めてあったオスプレイ2機が、試験飛行に踏み切った。
発表によると、2機は瀬戸内海の上空から、関門海峡付近を経て、山口・下関沖の日本海の訓練海域で訓練を行ったとみられている。
そして、午前10時50分ごろ、岩国基地に戻ってきた。
22日以降も試験飛行は続き、10月の沖縄・普天間飛行場の本格配備を目指している。
21日の試験飛行を受け、山口県の山本 繁太郎知事は、「県民の懸念が払拭(ふっしょく)されない中で開始されたことは本当に遺憾で、国は試験飛行に関する全ての責任を負うべきだ」とコメントした。