猫の誕生日・元祖

上記の広告は１ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消せます。

Lの世界　というレズビアンの世界を描いた海外ドラマ
…ご存知の方も多いと思います　（ネタバレ注意）

私はシーズン１・２を見てファイナルしか見てないという
すっとばし観をしたのですが
ドラマの中に　ジェニー　というキャラクターがいます

ジェニーのキャラクターですがシーズン１から「死にキャラ」で
（ものすごい言葉で失礼、ドラマですので）
「物語中で死ぬキャラ」だと思って見てたので
ラストのシメに持ってきたのは意外でした
マリーナ役の女優さんが途中降板した影響ですかね？

ジェニーは子供の頃に性虐待を受けたトラウマがあり
望んでないのにトラブルメーカーになってしまう
繊細で誰かに心理的に依存しないと生きていけない

アダルトチルドレンとも言えます…

ドラマのスタイリストの力量がすごいと思うところがあって
ジェニーが微妙に変なファッションセンスです
（ジェニー役の女優さんのセンスが悪いなんてことないはず）
ジェニーという役に合わせたファッションを作り上げてる感ありです

ファイナルシーズンで　シェーン　と付き合い出す

この二人の関係は対等なパートナーとは程遠い
ジェニーのシェーンに対する気持ちは依存
シェーンもジェニーを保護することで自分を満たす
ですがシェーンはとにかく女癖の悪いレズビアン

この二人は親から「遺棄された子供」という共通点があります
シェーンは物理的に　ジェニーは心理的に

トラブルばかり起こすジェニーは友達からも疎まれ

ラストは心理的に追い詰められてプールで自殺（たぶん）

警察から事情聴取される友達

都合の悪いことは警察には一切話さない友達関係
レズビアンの友達同士という結束力と閉鎖性

この閉鎖性を感じさせるラストに正直がっかりしたんですが
これが現実で表現したかったことなんだと思います

白人社会のほうが同性愛に対して厳しい印象
同性愛者というコミュニティの中では自由にふるまっているように見えても
コミュニティから出たら偏見と差別がある

同性愛者でなくても差別と偏見は果てしなくある現実

うんざりですね

Ｌの世界は同性愛というマイノリティがメインですが
色々なマイノリティのキャラクターいます
男性のレズビアン（ややこしい）、性同一障害、ろうあ者

ジェニーはレズビアンと人格障害という多重マイノリティで
自傷行為をしたり健全な人間関係を作れない

人格障害は精神病とされていますが精神科の医師ですら
治療を拒否することもあるそうです
といって人格障害者を無視していいはずはないのですが

関わりあうことはとても難しい…

Ｌの世界を超えてマイノリティについて考えさせられます

訪れる人稀な僻地を越え　人の住まぬ秘境　真実は日の下