政治【民主役員人事】若手登用も露呈する人材の限界+(2/2ページ)(2012.9.25 01:22

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【民主役員人事】
若手登用も露呈する人材の限界

2012.9.25 01:22 (2/2ページ)

 細野氏は民主党政権で重宝されてきただけに党内の嫉妬は根深い。「この党は人がいないねえ」(中堅)との声が早速漏れる。

 だが、このことは安住氏の幹事長代行への起用にも当てはまる。選対委員長、国対委員長、財務相と中枢ポストを渡り歩いているのは安住氏その人だからだ。

 今回の幹事長代行には、参院議員の輿石東幹事長に代わって衆院選を取り仕切る役割が期待されているが、安住氏が選対委員長当時に行われた平成22年7月の参院選では自民党に大敗し、国会で「衆参ねじれ」を生じさせている。

 小沢一郎元代表グループが離党前に党内で最大勢力を誇っていた頃、小沢系に敵意をむき出しにしていた一人でもあり、「党内融和」路線を唱える輿石氏を補佐するには、不釣り合いな人事といえる。

 国対委員長人事では山井和則国対副委員長を昇格させた。国会運営に精通しているとはいえ「軽量級」の印象は否めない。今秋召集予定の臨時国会で、自民党などは早期解散に向け対決姿勢を強めることが予想される。きまじめな性格で知られる山井氏が自民党を説き伏せ、特例公債法案などを成立させることができるのか不安がつきまとう。

 もはや展望が見えない新役員人事。ある中堅議員はこう吐き捨てた。

 「うまくいっていないのに同じ人でぐるぐる回すメリーゴーラウンド人事だな」

 (坂井広志)

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