共産党福井県委員会は24日、次期衆院選の福井2区に党北越地区委員長で元丸岡町議の藤岡繁樹氏(61)=坂井市丸岡町羽崎=を擁立すると発表した。同党は1、3区の候補者をすでに決めており、県内全選挙区で擁立するのは2003年の総選挙以来となる。
県庁で記者会見した藤岡氏は、基本政策として消費税増税の中止、原発からの即時撤退、環太平洋連携協定(TPP)参加反対を挙げ「国民は今の政治の閉塞(へいそく)状況の打開を期待している。党として新しい政治の流れをつくる」と述べた。北陸新幹線の県内延伸、足羽川ダム建設など大型公共事業の見直しも訴えた。
藤岡氏は北陸高卒。旧国鉄勤務を経て1988年1月から党県委専従。94年11月の丸岡町議補選で初当選し、06年3月まで4期務めた。07年11月からは党北越地区委員長、党県常任委員を務めている。
会見に同席した南秀一県委員長は「反原発、反消費税増税の思いを国会に届けるのは(党の)大きな責任」と県内全選挙区で擁立する意味を説明。衆院選挙制度改革により県内選挙区の定数が減った場合には候補者を絞るとした。(細川善弘)