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(2)事実誤認 (事実にもとづかない裁判官の勝手な妄想)
ア、地域本部の構成員に保護者がいると認定 「現PTAのメンバーはいない」という学校支援本部ホームページの記載を、判決文は「PTAの役員はいない」という意味であると恣意的詭弁をつかっている(判決文P.87)。こんなことは被告も言っていない。高木弘子証人は「元保護者はいる」。父母の会会長秦さんは「現保護者ははいれない」と明言している。事務局長や父母の会会長の言うことも裁判官は認めず、積極的に妄想し事実誤認をはばからない。 イ、証拠もないのに「相当程度把握していた」と認定 判決はP.114に「区教委に本件地域本部、本件補習授業について判断する材料が一切なかったとは認められない。区教委が本件地域本部についておもな構成員、役員や組織・運営の方法を相当程度把握していたと認められる」と書いているがまったく証拠がない。これも被告さえ言っていないことを積極的に弁護し事実誤認。 すべて原告の出した証拠を無視した裁判官の勝手な妄想。証拠がないのに「相当程度把握していた」とする恣意的詭弁。そのまえに被告に証拠を出させるべき。それをしないのは、証拠がないのを知っていて、被告を弁護しているとしか考えられない。 (3)審理不尽 ア、批判的意見の抹殺 和田中の地域(学区域)には地元町会長の投書【甲42】のような批判的な意見もあるのに、判決は杉並教育ビジョンなどを勝手に評価するのみで、批判的意見を無視している。裁判とは原告、被告双方の主張を公平に秤にかけて判断すべきものではなかったか? 教育学者でもない裁判官がみずから教育論をぶった判決など、裁判ではない。 イ、営利企業がふくまれていても公益的団体と認定 判決文P.85には、構成員の一部に受験産業や教育産業の関係者がふくまれていても、公益的団体性が否定されるものではない。構成員の全員を明確に特定できないとしても必ずしも特殊ではなく、公益的団体性を有しないということはできない、とある。 なぜそう判断するのか? 証拠もないし、法的根拠もない。社会通念上は受験産業や教育産業という営利企業の関係者がふくまれていれば、公益的団体とはけっして判断しない。 ウ、証拠もないのに公益団体であると認定 判決文P.87では、原告が提出した「学校は直接、塾に教室を貸し出すことはできない。このため卒業生の保護者や地域のボランティアを中心とした運営組織『地域本部』を立ち上げ、地域本部が教室を借り受けて『夜スぺ』を運営することにした」と書いてある雑誌記事【甲40】を信用性には疑義があるとして退けている。 地域本部結成は平成16年1月であり、確かに夜スぺ実施のためにつくったのではないが、地域本部はもともと藤原の御用団体である。判決は、地域本部が杉並区教育ビジョンに即しており、区から補助金が出ているということだけで公益団体であると認めている。しかし、和田中地域本部に関しては、他校にはある規則に基づいた届け出受理、審査書類等がまったく存在しない。教育委員会は、情報公開請求で唯一公開された墨塗りの「連絡名簿」すら手元に持っていなかったのである。区で公益団体と認めた書類は皆無である。そんな団体に何の審査もなく補助金を出したこと自体違法である。 これに対して判決文はP.88で、外見上書類がなくても「処分行政庁が資料収集していなかったり見落としたりした」かは瑕疵の有無に関係しないと述べ、「区庶務課長が専決したもので、教委は直接に免除処分をしていない」(P.76)から経過書類がないのは当然という無責任な言い逃れに徹している。これが裁判官の書いた判決であろうか? エ、会計監査がなくても公益団体 判決文P.89では、一定様式の会計処理と監査がなければ公益団体でないと解する根拠はないと述べているが、監査がなくても公益団体であると解する根拠はどこに? オ、判決P.89では、原告が提出した杉並区以外の公益的団体の事例【甲35~38】について根拠規定等が異なるとして関係なしとしている。杉並区には公益的団体の根拠規定が存在しないのであり、存在しない以上、杉並区以外の事例を参考にするのは当然である。それなのに審理を回避した。 カ、会計報告の責任者のなまえは当然次年度の責任者となるのに! 判決文P.90では、地域本部では一応の合理的な会計処理が行われていたとしている。原告提出の「和田中地域本部本部長 衛藤寿一」名の会計報告【甲31】に対して、「いかなる目的でいかなる内容を記載した文書であるか判然とせず」などと述べているが、そのようなあいまいな形での会計報告しか出していない地域本部の責任こそが問われるべきなのである。裁判官の目は節穴なのであろうか? また、判決文は、衛藤寿一が地域本部長となったのはH20年9月なので、本件許可処分後に作成されたこの書類はこの裁判に関係ないとしている。しかし、会計報告はその年度が終わり、次年度になってから行われるもので、責任者の名前が当時の長の名前でないことは当然。小学生にもわかる。裁判官は小学生よりも頭が悪いのか、それとも原告をなめきっているのか、どちらなのだろうか? 2、SAPIXの営利性 事実誤認かつ審理不尽――きわめて非常識な社会通念違反 ア、営利企業の行なうことはすべて営利目的 判決文は、SAPIXは生徒の会費月額24000円を収受していないので営利ではないとしているが、マーケティングの基礎に無知であると言わざるを得ない。営利企業の行なうことはすべて営利目的であり、とくに夜スぺはマスコミ各社でとりあげられ、大変な宣伝効果があったのは明らかである。その利益は何億円に匹敵するのではないだろうか。 イ、SAPIXへの支払いは1353万円 判決文P.98では、H20年3月6日に最初にSAPIXに支払われた金額が8310円にすぎないことをもって、SAPIXに収益は生じないとしている。監査委員でさえSAPIXの営利性は認めたのにかかわらずである。 原告は、夜スぺがその後生徒数を増やし、H21年度予算ではSAPIXへの支払いが1,353万円にのぼることを指摘した【甲41】。これでも収益は生じないと言うのか? しかしこの予算金額は本件許可処分の期間外であるということで裁判官には一顧だにされなかった。 つづく 社会通念上非常識な被告弁護の恣意的判決文――妄想をちりばめ、裁判官が書いたとも思えない――
★ 判決の脱漏、事実誤認、審理不尽等について はじめに 裁判とは原告と被告の主張を天秤にかけ、どちらの言い分が正しいかを法律にのっとって判断するものである。しかしこの判決文は、被告がまったく触れていないことまで裁判官が恣意的に自分勝手な解釈を繰り返し、被告の弁護に徹したものである。証拠もまったくないのに、恣意的解釈だけで強引に結論付けた判決文は、法律ではなく妄想にのっとったものであると言っても過言ではない。裁判官は被告側の弁護士になりきっているので、相手方(原告)の主張には目もくれず、被告に不利になる証拠はまったく取り上げていない。 ゆえにこの判決文には脱漏、事実誤認、審理不尽が数え切れないほどある。全部はとても網羅できないので争点となった地域本部の公益性・公共性とSAPIXの営利性にかかわる部分について、箇条書きにする。 1、地域本部に公益性・公共性はなく、藤原前校長のダミー団体である。 (1)脱漏 ア、寄付金会計の不透明さ 藤原前校長はテレビ番組、講演、自身のホームページなどで、地域本部には多額の寄付金があったことや自分の講演料は地域本部に寄付したことを明言している。その会計について求釈明したが、被告からはなんら回答がなく、判決でも触れていない。これは藤原前校長の脱税の可能性をも示唆する重大な争点である。本来の公正な裁判官ならば、原告の指摘に耳を傾け、被告に証拠開示を求めるべきである。それなのに何もしなかったのは重大な脱漏である。 イ、退職祝金5万円、退職祝花束2万円 地域本部会計報告【甲31】に退職祝金5万円、退職祝花束2万円(計7万円)という支出がある。これについては藤原前校長に支払ったものとの証言(高木弘子証人)があるが、この支出の根拠となる会計規約はない。このお金は生徒からの会費ないし区費であり、規約もなく勝手に支払うべきものではない。このように非常識な大金を支払ったということは、地域本部が藤原前校長と癒着し、また、役員に私物化されていて、公益性・公共性を持たないことの明らかな証拠であるが、判決では一切触れていない。 ウ、4年間も規約なしだった地域本部 地域本部はH16年1月に発足したが、規約ができたのは夜スぺ実施直前。それまで4年間は規約なしで運営していた。4年間も規約も作っていないということは、藤原前校長の御用団体であることの証明であり公益的団体(公共的団体)とは到底言えないが、被告は何も反論していない。つまりこの事実を認めたことになるが、判決は触れていない エ、サポーター人件費のなぞ 夜スぺ開催日以外にサポーター人件費が払われている【乙38】(準備書面(27)参照)という重大な瑕疵に対し、一言も触れていない。このことは乙38号証が事実を記したものかどうかも疑われる重大事項である。裁判官はなぜ被告に詳細を聞かなかったのか? 法廷で被告にとって不利になる事態を招くことは極力避けたかったとしか思えない。 オ、地域本部役員選任の不透明さ このことは高木弘子証人の証言で明らかになった。事務局長の高木弘子でさえ知らない役員がおり、役員の所属を知らないなど、社会通念上考えられない。地域本部が藤原前校長のダミー団体であったことの証明である。しかし判決文はこの事実も避けている。 カ、特定の教育産業関係者の会社の教材を生徒に購入させていることについても無視。公立中学校で入札もなく、特定の業者の教材を購入しているのに、まったく追及していない。裁判の体をなしていない。 つまり、被告にとって都合の悪い事実はすべて無視し、故意に脱漏している。 つづく 参考 あの藤原和博氏が杉並・和田中で行った本当のこと~独断専行と公教育の破壊 昨夜、突然、某区議会議員からメールが入り、「明日(今日のこと)10時から文教委員会」と知らされました。夜スペ裁判の報告があるとのことでした。えーっ! どうしてそんなに急に抜けがけで? 傍聴者が集まるとうるさいから気がつかないように秘密裏にそっとやっちゃえ・・・ってこと?
その文教委員会の傍聴記をプロテアさんが書いてくださいました。相変わらずひどいものです。役人もひどいけど議員も能力がない。議員はお給料に見合うだけ努力して勉強してください。年収1000万+政務調査費・月16万(こづかい同然に使っている)ですよ。政務調査費を調査しているオンブズのみなさんは病気になりながら、無給どころかたくさんたくさん持ち出しで監査請求提出前には連日徹夜で仕事をしているのです。議員は恥ずかしくないのか! ところで、昨日愛媛の奥村さん(えひめ教科書裁判を支援する会)が上京し、うちに泊まっていました。奥村さん曰く、「発想の転換が大事だ。抜けがけで文教委員会を開くということは(裁判をやっている)区民がこわいのだ」「金儲けにもならないことを体をこわしてまでやる庶民を彼らは決して理解できないだろう。権力はそういう庶民が一番こわい」と。 ジャーナリストの三宅さんも夜スペ判決を受け、「こちらが裁判官を裁いたのだ」と言っていた話は前にしましたが、発想の転換をして、おこってばかりいないで、自分を励ましてあげましょう。 昨日、和田中夜スペ裁判の判決がありました。車いすででかけました。法廷にはテレビカメラも入り、記者もおおぜいきて傍聴席が足りなくなり、交渉して10数席の椅子を出してもらいました。入廷した岩井伸晃裁判長は判決言い渡しの前におもむろに意見(?)を読み始めました。2年に渡り7回の口頭弁論を開いて審理してきたがいよいよ判決を迎えた、教育論について審理が深められたため判決文は120頁を越えるものとなったなどなど・・・こりゃあだめだと直感しました。
2、3分間ももにょもにょとくぐもった声で言い訳したあと、「慣例通り主文のみ朗読します」とのことで、慣例通り却下と棄却でした。 その後、記者会見。Tさんが判決がどうであれ、これだけの事実を明らかにして来たのだとういうことをレジュメを用いて説明しました。その他、夜スペについて何も知らない記者たちのために簡単に説明したり、原告がひと言述べました。私は次のようなことを言いました。 リクルート出身の民間人校長・藤原和博氏は、陰山英男氏や漢字検定の元理事長、らくだメソッドの平井雷太氏などと結託して、今まで守られて来た「公教育」を教育産業に市場開放し、子どもたちのためと言いながら実は食い物にしているのだ。みずからも任天堂DSの学習ソフトの監修をしたりして儲けている(任天堂DSを京都府の公立学校に導入)。マスコミはこの間藤原氏をもちあげ、大宣伝してきたが、公教育は教育産業の利権の場とされ破壊されようとしているのだ。そのことにぜひ目を向けてほしい。 テレビもたくさんきていましたが、記者からは質問が一つも出ず。マスコミに洗脳され(というか自分たちが書いて来たのだし)問題意識がないのでしょうね。 帰ってみて検索したら、(記者会見設定の)幹事社の時事通信が次のような記事をUPしていました。他社で載せるところがあっても50歩100歩でしょう。 「夜スペシャル」施設使用は適法=塾連携の夜間有料授業−東京地裁 時事通信 03月30日15時41分 東京都杉並区立和田中学校が進学塾と連携して行う有料授業「夜スペシャル」は、学校施設の不当な目的外使用で 違法だとして、区民4人が区長に施設使用許可の無効確認などを求めた訴訟の判決が30日、東京地裁であり、岩井伸晃裁判長は住民側の請求を退けた。 原告側は、営利目的の私塾の授業に、施設使用料を免除して教室を貸すのは、目的外使用に当たり違法と主張。一部生徒しか授業を受けられず格差が生まれ、公 教育が破壊されると訴えていた。 これに対し区側は、地域住民や保護者で構成する「地域本部」が主催しており、保護者負担は実費程度で、営利授業 ではないと反論。授業は学力向上や補習授業を目的としたもので目的外ではなく、全生徒が公平に受けられ、違法性はないとしていた。 [時事通信社] 判決文は、笑っちゃうような詭弁の連続で原告の主張を一つ一つつぶしているつもりらしいのですが、常套手段である言葉の言い換えや言い逃ればかりで、先を読む気がなくなるような代物でした。ただの被告のコピペよりもひどいもので、むしろ積極的に夜スペを評価し、所属するメンバーもはっきりせず会計に真っ黒な疑惑のある地域本部(昨年度文科省から全国の小中学校に地域本部を作るため、50億円の予算が組まれた。和田中地域本部は元祖地域本部)の主催する公益性のある事業だと認め、国策である「公教育の市場開放」にお墨付きを与えようとするものでした。 この裁判は「国策」にはむかうものだったんだとはっと気がつきました。勝たせるわけなかったのです。私たちはここでも「国」に対抗してたたかった少数者だったわけです。 対する岩井伸晃裁判長は、本人訴訟でもばかにせず7回も口頭弁論を開き、みずから「本人訴訟で証人尋問を行なうのは画期的」と評価する証人尋問を許し、120頁もの判決文を書いてていねいな審理を尽くしたふりをして、しかし、小心者なのできっぱりと却下(棄却)できず、言い訳せずにおられず、傍聴席に補助椅子を出すなど昇進に影響のないところでは原告の要望も聞いて、結局は文科省にへつらい、文科省にとって100点満点の判決文を書く「ヒラメ」でした。 傍聴してくれたMさんが言っていたように本当はこちらが裁判官を裁いてやったのです。でもこの表現は文学的なので、裁判所アクションで高得点をとった川柳「いつの日か裁いてやるぞ裁判官」のリストに岩井伸晃氏を加え、その日を楽しみにすることにしましょう。 本日和田中夜スペ裁判第5回口頭弁論があり、次回最終弁論(突然の結審はせず、予告して最終弁論はさせてくれることになっている)かと思っていたところ、なんと証人尋問をかちとることができました!!!
この裁判長(東京地裁民事第2部岩井伸晃さんー急に「さん」をつけている)は新石垣空港取り消し裁判でも東京地裁始まって以来かという石垣現地の調査を行ったり、申請した証人全員を呼んでくれたりし、私達の裁判でも、陳述が長くなって昼休みにくいこんでも何も言わず、まじめに書面を見ているような人です。被告にもこれこれこういう反論を用意するようにと毎回言ってくれます。 新石垣空港裁判の足立弁護士はこれと判決は別だと再三おっしゃっていますが、それにしても裁判所で初めて人間として扱ってもらっているという気がします。ま、こんなにきちんと審理して、それでも不当判決であれば、それはそれでまたひどいということになりますが、現在は夢のようです。 採用された証人は現在の地域本部の会計担当の人です。(藤原和博本人も申請しましたが、こちらを採用とのことでした)。争点は被告が夜スペの主催者と主張する和田中地域本部が公益団体かどうかということで、原告は地域本部の会計のずさんさを追及し、地域本部は藤原のダミー団体であると主張しています。 この裁判は文科省や「つくる会」ほどの大物ではない藤原や弱小山田宏(区長)が被告なので、裁判所も少しはやりやすいのでしょうか? (と皆で言い合っています)。 さあ、これから生まれて初めての証人尋問のため、勉強、勉強です。 裁判所アクションでは不当判決を出した不適裁判長を糾弾しますが、岩井伸晃裁判長だけは「丁寧な審理、公正な訴訟指揮」の裁判官として評価してあげたいです。(と言っても不当判決かもしれませんが・・・どうしても裁判官を信頼できない私・・・ここまで裁判官不信にしたのはほかならぬ裁判官です)。 夜スペ裁判第4回口頭弁論は無事、終了しました。次回は9月17日(木)11:30からです。報告はまた書きます。
週刊ゲンダイの記者とジャーナリストの三宅勝久さんが傍聴に来てくれました。三宅勝久さんの記事(「月額」悪用で年間13ヶ月分 水増し報酬にタカる東京・杉並区監査委員)の途中までが次で読めます。 http://www.mynewsjapan.com/reports/1074 明日は高嶋伸欣さんたちが「つくる会」を公取に告発するのに同行します。 裁判官の悪事や善行(多いに????だが)のブログを計画中です。 和田中夜スペ裁判第4回口頭弁論が次のように開かれます。私たちの裁判で第4回が行われるのは初めてです。
裁判長は、地域本部事務局長だった、不透明な会計のすべてを知る清水たかみ氏の陳述書を要求しました。被告は出してくるのでしょうか?! また、領収書が1枚もない不透明な会計についてどのように答弁する気か?! 原告は新たな証拠を提出。 裁判はいよいよ佳境に入ります。お近くの方はぜひぜひ傍聴、お願いします。 7月9日(木)11:30~12:00 東京地裁 522号法廷(5階) 地下鉄丸ノ内線霞が関A1出口すぐ 準備書面(17) 和田中前校長藤原和博氏と日本漢字能力検定協会の醜いつながり 和田中では夜スペ以外に漢字能力検定コースを行っているが、漢字能力検定協会は文部科学省(生涯学習政策局生涯学習推進課)所管の公益法人でありながら、巨額の利益を得、大久保昇前理事長や長男の浩前副理事長、親族らに多額の役員報酬などが支払われていた。【甲第31号証】 和田中前校長藤原和博氏は漢字能力検定協会が企画した学習ソフトであるニンテンドーDS漢検公式ソフト『200万人の漢検』、改定版『250万人の漢検』の監修者であり、藤原氏が授業でDSの使用を勧めているのは自分の利益のためであるということがわかる。さらに藤原氏は「小学生には一人一台の学習用DSを持たせる」と提唱しているので、ニンテンドーからのリベートは大きいであろう【甲第32号証の1,2,3】 ニンテンドーDS向けに「蔭山メソッド正しい漢字かきとりくん今度は漢検対策だよ」を小学館から出している蔭山英男氏も同じく多額の利益を得るはずだが【甲第32号証の1】、蔭山氏、大久保浩漢字検定協会前副理事長は、藤原氏が作った和田中学校運営協議会メンバーであった。大久保浩氏は藤原氏と同じリクルート出身である。 さらに、2008年12月、漢字能力検定協会は2億円を使って財団法人「資格標準化機構」を設立。代表には漢字能力検定協会の大久保昇前理事長が就任。理事には長男の大久保浩氏が収まり、藤原氏も名前を連ねている。同機構の目的は、資格・検定試験の質を第3者の視点で評価するとともに、検定を実施する団体へ適正な運営を支援することだと言うが、金を出したのは漢字能力検定協会だけ。日刊ゲンダイは「大久保親子の“検定ビジネス”こそ、第3者機関の監視が必要だ」としている。【甲第33号証】 本件には直接関係のないことであるが、藤原氏のカネへの執着は尋常ではなく、和田中学校運営協議会メンバーだった大久保浩氏や蔭山英男氏も、似た者同士である。原告らはこの間の漢字能力検定協会の不祥事の報道を見るにつけ、いつ藤原氏の名前が出るかと思っていた。カネの大好きな者同士、どこで何をしているのかはわれわれの知るところではないが、和田中地域本部の会計の常識では考えられない不明瞭さとともに、藤原氏がこういう者たちの仲間であることを、裁判官には、よくよく知っておいていただきたい。 以上 漢検の前理事長ら逮捕に関連してまだまだ疑惑があります。和田中前校長で現大阪府特別顧問の藤原和博氏は漢検と深いつながりがあります。「財団法人日本漢字能力検定協会公式ソフト 200万人の漢検 ~とことん漢字脳~ (DS)」も藤原氏の監修です。もちろん和田中でも漢検を行っています。カネの大好きな藤原氏、いくらもらったのかな? 検察の今後の捜査に期待します。
杉並・和田中「夜スペ裁判」で反論求められた区教委
SAPIXは授業時間に「塾生」の進路指導もしていた 東京・杉並区立和田中学校の「夜スペ」(営利企業である私塾の公立学校への参入)については、2008年3月の仮差し止め申立ての報告以来、記事を書いていませんでした。 その後、住民監査請求を経て、2008年6月26日、杉並区と杉並区長を被告に、杉並区民49人が原告となって住民訴訟を起こしました。この裁判は、弁護士のいない本人訴訟です。杉並区教育委員会が和田中の教室を私塾SAPIXに使わせた「財産許可処分」(学校施設の目的外使用許可)は違法であり、無効であることを確認するという趣旨です。4月28日に東京地裁で第3回口頭弁論が行われましたので、ここでまとめて報告します。 これまでに原告が主張し、被告からは何らの反論がない争点 1、法令・規則違反の事実 ★私企業SAPIXのあらゆる活動は営利行為である。これは住民監査請求で認定済。 被告は夜スペの費用徴収は、教材費、講師の交通費等実費相当の範囲であり、非営利の取り組みであると主張するが、SAPIXが和田中で行っていることはマーケティングの一環であり、価格(授業料)だけを取り上げて営利性はないなどという論理は産業界、企業社会には通用しない。 ★「和田中地域本部」に公益性はない。 被告は、夜スペは地域本部という公益性、公共性を有する団体が主催するので公益性があると主張するが、地域本部の公益性を確認する書類はない。 ・区の公認団体とする審査の書類がない。 ・構成員名簿がない(連絡名簿のみが夜スペ開始後の2008年3月に原告の情報開示請求に合わせて、和田中から教育委員会にFAXで送られた。その名簿はすべて墨塗りされている)。 ・地域本部の会計報告が非常にずさんで、監査もない。 ・領収書が1枚もない。 ・区で監査していない。 原告は地域本部の不明朗な会計について釈明を求め、裁判長は被告に対してこれに答えるよう命じた。だが被告は区費以外は地域本部の会計であり、区の知るところではない、として十分な釈明を行わず、領収書も1枚も出さなかった。 つまり、和田中地域本部は区の公認団体ではなく、構成員も不明、会計も不明朗な任意団体で、公益性はない。 ゆえに、行政財産である和田中の教室を私企業SAPIXに使わせるという財産許可処分は、地方自治法第237条(財産の管理及び処分)に定める適切な財産管理に違反し、238条(公有財産の範囲及び分類)の4(行政財産の管理及び処分)に違反し、かつ杉並区教育財産管理規則(16条8号)に違反している。 2、法令・規則違反の背景 ★すべては藤原和博前校長の独断で行われ、一切の書類がないまま、なあなあの関係で進められ、書類はすべて後付けのつじつま合わせ。 教育委員、区議会議員らは夜スペを、区民と同じ2007年12月9日の新聞報道で初めて知り、3日後の教育委員会で報告事項として取り上げられた。教育委員からは「こんな重大なことを教育委員が論議せず、報告だけ聞いて了承するわけにはいかない」と批判が出た。 2008年1月7日、東京都教育委員会が再考を指導した。そのため、当初1月9日開始の予定であった「夜スペ」は、延期せざるを得なくなった。 ・都教委の指導の中身(杉並区教委からの批判もほぼ同じ) 1)希望しても受けられない場合があり、機会均等の確保に疑問がある。 2)特定の塾が学校を利用して営利活動をしていると疑われかねない。 3)教員免許が不要な塾講師の経歴は誰が確認するのか。 4)不祥事があった際の責任の所在、など 1月23日の区教育委員会で、これらに対する区教委(事務局)の考えが報告された。それまでの「学校教育内活動」という位置づけでは無理なため、地域本部主催の、公共性を有する「学校教育外の学校支援活動」と位置づけを変更。費用については教材費、交通費等の実費相当の範囲内であり、営利性はないから学校施設利用について適正な手続きができるというものであった。 しかし、教育委員からはさらに「学校教育外活動であるならば、区が関与しすぎているのではないか。区の施設を無料で貸し出すことに問題はないのか」などの疑問が出され、義務教育とは何かということについて十分に論議したいなどの意見が出された。 この教育委員会で併せて必要な要綱などを作成するという報告があった。それらは以下の文書だが、この日、もらいに行ったところ、とにかく26日の開講に間に合わせるために作成中とのことであった。 1)和田中学校地域本部規約(日付なし) 2)和田中学校地域本部の活動に関する協定書(1月21日付) 3)特別補修授業「夜スペシャル」実施要綱(1月22日付) 4)杉並区学校支援本部支援要綱(1月23日付) 5)特別補修事業(夜スペ)実施に係る覚書(1月24日付) 6)学校支援本部と学校等との関係イメージ(1月25日付) つまり、すべては藤原前校長の独断ですすめられ、事務局を含め教育委員会には何の相談もなかったのである。そして教育委員会事務局は藤原前校長のいいなりになって、誰一人止める者もなく、おおわらわでつじつまあわせの書類を作ったのである。 特に和田中地域本部が結成されたのは平成16年1月だが、1)の日付のない地域本部規約には「この規約は平成20年1月8日から施行する」とあり、4年間も規約すらなかったことが証明された。 都教委からの指導がなく、予定通りに1月9日に開講していれば、SAPIXとの契約書も含めて、一切の書類がないままであった(現在もSAPIXとは契約書がなく、簡単な「覚書」のみである)。 1月25日(延期された開講日の前日)、文教委員会が開催され、夜スペについて初めて文教委員会で報告され、与野党全議員から批判が続出した。賛成の議員はいなかった。しかし教育委員会事務局は押し切り、翌26日、夜スペは強引に開講された。 新たな事実・私塾が公立学校の教室で進路指導 被告は、夜スペにおいて学校施設を使用するのは授業時間外であり、視聴覚室などに限るから、学校本来の活動に支障を来すことは考えられないとしているが、原告の手に入れた新たな証拠により、それは虚偽であることが明らかになった。というのは、土曜日に普通教室を使用しており、12月には授業時間内にSAPIX講師が学校と同時並行で進路指導を行い、SAPIXの持つ推薦入学枠で夜スペの塾生を私立高校に推薦入学させたことが明らかになったからである。 このままでは学校施設の違法な目的外使用が拡大し、公立中学校への私塾の介入に歯止めがなくなり、公教育が市場とされる恐れがある。そうなると憲法で保障された等しく教育を受ける権利が損なわれることになる。 第3回口頭弁論で被告に反論を求めた岩井伸晃裁判長 第3回口頭弁論では今まで述べてきたことをわかりやすい簡単な表にして、裁判官に提示した。裁判長はそれを証拠として提出することも許可した。裁判長は、被告に次回、地域本部に公益性があると主張する根拠を述べるよう命じ、原告が証人喚問を申請していた地域本部元事務局長の清水たかみ氏の陳述書を求めた。 原告は今までに杉並区を相手どって行ってきたいくつかの裁判で毎回、裁判長が被告にだけ意見を聞いて審理を尽さないまま突然結審してしまったことについて、結審に当たっては原告の意見も聞いてほしいこと、予告して最終弁論の機会を作ってほしいことを申し入れていた。岩井裁判長は突然の結審はしない、最終弁論を用意すると答えてくれた。 いままで、さんざん裁判官にだまされてきた原告としては、岩井裁判長の言をにわかに信じることはできないが、口頭弁論第3回の壁を突破できたということもあり(今までは最高で3回だった)、これだけでも岩井裁判長に感謝し、喜びたいと思った(裏切らないで下さいね!)。 【第4回口頭弁論予定】 ・7月9日(木)11:30~12:00 ・東京地裁 522号法廷(5階) おもしろい本人訴訟の口頭弁論を、ぜひ傍聴にいらして下さい。 裁判はうまくいきました。初めて第4回口頭弁論(次回)までいきました。その上、裁判長は被告に反論するよう、証拠を出すよう、言ってくれました。この訴訟指揮の真意は不明ですが・・・というのは、今のままでは判決が書けないので、被告に少し書かせてそれを判決文に利用するのではないかというかんぐりも可能なのです。私たちがひねくれているわけではありません。岩井裁判長がいい人ならば申し訳ないけど、それだけのことを裁判所はやってきたので、こんなふうに疑念を持たれても仕方ないのです。 事前に書記官に電話して、今までの裁判では審理不尽のまま一方的に被告の意見だけ聞いて、突如結審されてしまったが、弁護士のいる裁判と同じように結審は予告し、最終弁論を用意してほしい旨、伝えてもらっていました。そしたら、岩井伸晃裁判長は、開廷後すぐに、「突然の結審はしない、最終弁論を用意する」と言ってくれました。いい裁判長なのか、今だけなのか・・・これまでさんざんだまされてきた私たちとしては、だまされないように身を固くしているのですが、今日一日だけでも喜びたいです。 でも、でも、こんなに「人のいい」私たちにこんなに疑わせるのが日本の裁判所の現状なのだということ、みなさま、ぜひ知っておいてくださいね。医療も裁判も同じです。よほどの根拠がなければ信じないのが懸命なのです。 |