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中学生、韓国へ派遣

2012年09月22日

●いわき市、交流で

 いわき市立中学校の生徒会長ら44人が24日、韓国に派遣される。竹島をめぐり日韓関係の緊張状態が続くが、現地では中学生との交流を予定。市教育委員会は「若い世代同士で相互理解を深め、復興再生に向かう被災地の情報を発信していってほしい」と期待している。

 外務省が進める「キズナ強化プロジェクト」の一環だ。アジア大洋州や北米の青少年との交流を通して、震災からの復興に理解を深めてもらうことを目指している。外務省の募集に、市教委が、市内の生徒会長を集めて昨年度に発足させた「いわき生徒会長サミット」として応募した。生徒会長サミットが被爆地長崎と交流するなど積極的な活動が評価され、派遣が決まった。

 竹島問題で緊張関係にあることから、市教委は、外務省と連絡を取りながら情報収集。尖閣諸島国有化で関係が悪化している中国のような状況にはなっていない、と判断した。

 吉田浩・市教育長が派遣団の団長を務める。30日までの1週間、韓国内の中学校を訪問して交流するほか、百済時代の古墳や史跡を見学したり、伝統的な礼儀作法を学んだりする予定だ。

 市立平二中の3年生、久保木剛君(14)は「同じ世代の若者たちが交流し、互いに理解し合うことで、日本と韓国の関係がより良くなれば、うれしい」と話した。

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