中国:尖閣監視に無人機
毎日新聞 2012年09月23日 22時37分(最終更新 09月23日 23時20分)
【上海・隅俊之】中国国営新華社通信によると、中国国家海洋局は23日、遠隔操作で海域の状況を監視・観測できる無人機のテストを終了した。今後、システムの運用を始め、沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)周辺の監視にも投入する見通しだ。
無人機は現在運用している人工衛星や航空機、地上からのデータによる監視・観測システムを補完するのが目的。航続時間は16時間で、撮影した画像は10センチのものを識別することができるという。
中国は2015年までに沿海部の各省に無人機の基地を建設する。管轄海域は、尖閣諸島のほか、ベトナムやフィリピンと領有権を争う南シナ海のスプラトリー諸島(南沙諸島)やパラセル諸島(西沙諸島)などにも及ぶ。