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国際
【尖閣国有化】米中国防相会談で中国国防相がさらなる対抗措置を示唆 米介入を牽制
2012.9.18 21:01
[中国]
【北京=川越一】中国国営新華社通信などによると、梁光烈国防相は18日、北京でパネッタ米国防長官と会談し、沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)問題などについて協議した。梁氏は会談後の記者会見で「平和的な交渉による解決を望むが、われわれはさらなる措置を取る権利を有している」と述べ、武力行使も辞さない姿勢を示した。尖閣問題に関して中国軍制服組の指導者が直接言及したのは初めて。
パネッタ氏は会談の中で、尖閣諸島をめぐる日中間の対立を早期に沈静化させるため、中国側に冷静な対応を求めたとみられる。しかし、梁氏が自ら尖閣問題を協議したことを明らかにしたことをみても、米側は、「外交的な手段を双方が活用し、建設的に問題を解決していくことを望む」との主張を繰り返しただけで、協議は中国側のペースで進んだ可能性が高い。
梁氏は、「騒ぎを引き起こした責任は、完全に日本側にある」と日本政府の対応を批判。「釣魚島問題が盛り上がり、世界が非常に関心を持ち、中国人はもっと注目している。それは釣魚島がわれわれの領土だからである」と強調した。
梁氏はまた、米国が尖閣諸島を日米安保条約の適用対象としていることについて、「われわれは断固反対する」と非難した。
パネッタ氏は19日に、中国の次期国家指導者に内定している習近平国家副主席とも会談する予定だが、対日強硬路線に転じた習氏を“軟化”させることは極めて困難とみられる。
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